「オープン戦、ソフトバンク４－４広島」（１９日、ペイペイドーム）

　開幕２戦目、ＤｅＮＡ戦（横浜）の先発が予想される森下が、オープン戦最後のマウンドで６回、被安打６、４失点。ちょうどいい、最終調整だ。

　直球は１５０キロ台中盤を計測。「しっかり腕を振れていたのかな」と、自身も手応えを口にした。

　ソフトバンク打線が円陣を組んでミーティングした直後の四回、先頭・野村勇に初球を本塁打、続く柳田も初球に右前打されるなど４失点を喫した。「コースだったり、初球の入り方だったり…」と、もちろん打たれた反省はある。

　投球全体を振り返っても「あんまり良くなかったなあ」と満足感とはほど遠い印象を口にした。

　それでも、だ。この日に感じた“もろもろ”こそが、シーズンでの大きな武器となり得る。明らかに増した球威。それを生かすべく「他のボールをちゃんと操る」など、本番までの６日間で「しっかり準備したい」と迷いはない。

　カブス入りした元同僚・鈴木誠には前日、連絡を入れた。この日の会見でのユニホーム姿も見た。「誠也さんの活躍を見ながら、自分も」というシーズンの楽しみができた。不安は「ない」と言い切る右腕が３・２６、横浜のマウンドに仁王立ちする。