広島・大瀬良 4年連続開幕投手決定 4度目大役「責任持って」黒田以来球団4人目

 キャンプ打ち上げで手締めをする大瀬良。真後ろは佐々岡監督(撮影・佐々木彰尚)
 大瀬良に声をかける佐々岡監督
2枚

 「広島春季キャンプ」(28日、沖縄)

 広島の大瀬良大地投手(30)が4年連続4度目の開幕投手を務めることが28日、決まった。キャンプ打ち上げのこの日、佐々岡真司監督(54)が明言した。広島の4年連続開幕投手は長谷川良平、北別府学、黒田博樹に次いで4人目。九里、森下との競争を制して大役をつかんだエースが、3月25日の敵地・DeNA戦で初陣を飾る。

 確固たる地位を築いた男が、今年も“指定席”からシーズンの第一歩を踏み出す。3月25日、横浜スタジアムでのDeNA戦。巻き返しを目指す22年の初星は大瀬良に託された。4年連続4度目の大役に「非常に光栄に思う。年々、プレッシャーや責任も強く感じている。チームがいいスタートを切れるように、責任を持ってマウンドに立ちたい」と背筋を伸ばした。

 4年連続で開幕投手を務めたのは、球団では長谷川良平、北別府学、黒田博樹の3人だけ。偉大な先輩に肩を並べ「恐れ多い」と恐縮しながら「その方々に少しでも追いつけるように、これからも一生懸命仕事をしたい」と決意を示した。

 佐々岡監督からの通達は2月14日。沖縄入り翌日の休養日だった。指揮官は「日南キャンプの13日間を見て、確信した。任せると。選手会長としても、チームを引っ張っていってほしいと伝えました」と決断の背景を語った。当初は背番号にちなんで14日の14時14分にLINEを送信する計画だったが、部屋にエースを呼んで熱意を伝えた。

 キャンプの目玉だった九里、森下との開幕投手争い。指揮官は大瀬良への通達後も公表しなかった。その意図を「キャンプ中、何が起こるか分からないし、3人とも開幕投手になれる選手。そういう意識を持ってやれば、チームみんなの競争意識も高まっていく」と説明した。

 大瀬良は26日の巨人戦に先発して3回2安打無失点。「結果を残して、みんなに納得してもらおうと思ってやってきた」と“一発快投”。調整は順調で、3月はスライダーとカットボールの精度を上げる考え。昨年の開幕戦は7回1/3を4失点(自責点2)で勝敗は付かず。19年からの自身開幕戦3連勝の期待も高まる。

 この日は円陣の中心でV奪回を約束して手締め。「正直(九里と森下の)どっちかかなと思っていたが、選んでいただいて僕自身、思うところもあった。監督を胴上げしたい思いを強く持った。その思いに応えられるように1年間戦いたい」。大黒柱が22年の初星へいざなう。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス