広島ドラ6末包 誠也後継GO砲 いきなり130m弾に指揮官「飛ばす力は魅力」

 「広島春季キャンプ」(1日、日南)

 プロ野球12球団の春季キャンプが1日、宮崎、沖縄両県などで始まった。広島は宮崎・日南でキャンプインし、ドラフト6位の末包昇大外野手(25)=大阪ガス=はフリー打撃で推定130メートル弾を放つなど自慢のパワーを示した。本人は「全然内容がダメ」と自己分析も、首脳陣は“ポスト鈴木誠”の候補に挙がる大砲に高評価を与えた。

 打撃ケージに入った末包の存在感は、際立っていた。白球は失速することなく、面白いようにフェンスを越えていく。見せつけたのは大砲の片りん。滞空時間の長い放物線に、低い弾道で左翼ポールを巻いてスタンドインさせる場面もあった。キャンプ初日を終えて「とてつもなく緊張しました」と振り返ったが、自慢のパワーで首脳陣に強烈なインパクトを与えた。

 午後から始まったフリー打撃。入念にティー打撃を終えると、最初のケージで32スイング中3本の柵越えを放った。続いてカーブマシンに入ると、立て続けに柵越えを連発。中盤には左翼席を軽々越える、推定130メートル弾を放って周囲の視線をかっさらった。この日は計94スイングで、柵越えは17本だった。

 ただ本人は「全然内容がダメだった。タイミングが取れていないし、トップの位置が悪いところにあって、バットが出てこないところがあった」と自己評価は辛め。一度タイミングを取った後に、取り直す癖があると分析した。

 フリー打撃を終えると早速、東出1軍野手総合コーチとティー打撃で修正。同コーチは末包の飛距離に「すごい。(打球の)音が一人だけ違う。ボコボコ放り込んでいた」と外国人選手に匹敵する飛距離を絶賛した。

 佐々岡監督も「スイングの力強さ、打球の力というのは本当に(ある)ね。リストが強いというか、あれだけ飛ばす力は魅力」と頼もしそうに語った。メジャー移籍が濃厚な鈴木誠の後釜として期待されるルーキー。その可能性を十二分に示してみせた。

4番照準

 「52」のユニホームに身を包み、初練習。午前中の投内連係では一塁に入ってベルトが切れてしまう、ほほ笑ましいハプニングもあった。「体重が重いので、ベルトや道具が先に悲鳴を上げないようにケアしながら、がんばりたい」と笑った。

 開幕1軍はもちろんのこと、見据えるのは打線の軸。「『4番』は空いているし、最終目標はそこ。まずはレギュラーを取る、そのチャンスをモノにできれば」と気合を入れた末包。2月1日に与えた鮮烈な印象を、さらに色濃くさせていく。

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