広島 栗林4連投を解禁 CS進出へ佐々岡監督「あってもいいのかな」
逆転でのCS出場を目指す広島の佐々岡真司監督(54)が20日、栗林良吏投手(25)の4連投を解禁する方針を示した。21日・ヤクルト戦(神宮)からは4連戦。試合展開を考慮しながらも可能性がある限り、守護神を惜しみなくつぎ込んでいく。
最善を尽くし、白星をつかみ取る。神宮コブシ球場で取材に応じた佐々岡監督は「(シーズンは)最後だし、勝利に結びつく連投はあってもいいのかなと思う」と栗林の4連投解禁に言及。CS進出の可能性がある限り、勝利への最善策を採る方針だ。
今季は51試合に登板して1敗、35セーブ、防御率0・72。歴代単独3位の18試合連続セーブを継続中だ。ここまで3日連続での登板はない右腕だが「(チームに)貢献したい気持ちが強い。4連投でも、するつもりでいる。疲労を言い訳にせず、やっていきたい」。神宮コブシ球場で調整後、チームのために最後の力を振り絞ることに意気込んだ。
16日・巨人戦は3点リードの九回に登板し、初の複数失点を喫したが34セーブ目。17日・阪神戦は2点リードの九回から登板。1死一、二塁と一発が出ればサヨナラ負けの場面を無失点で抑えた。シーズン最終盤でも重圧に耐えて結果を残す姿は、ベンチにとっても心強い。
残りは6試合。佐々岡監督は「ジャイアンツのことは別にして、ウチは勝ち続けるしかない」と力強く言い切った。最後の“勝負手”で、夢への望みをつなぐ。