広島・玉村、4勝 マエケンに並んだ高卒2年目で100イニング
「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)
重圧がのしかかる一戦で物おじすることなく、淡々と腕を振る姿が頼もしかった。広島・先発の玉村は6回1/3を8安打2失点。今季最多タイとなる121球の熱投で4勝目を挙げた。
17試合目の登板で投球回数が100回に到達。球団で高卒2年目での“大台”は、08年・前田健太(現ツインズ)以来となる快挙だった。丹生高では出場できなかった聖地での初勝利もつかんだ。
ヒーローインタビューでは「今日はどうしても負けられない試合だったので、すごい緊張したけど、しびれる展開で投げられてすごい良かった」と胸をなで下ろした。
四回まで毎回走者を出したが、大崩れしないのが持ち味だ。コースを丁寧に突く投球で要所を締めた。七回無死一塁でロハスに1点差に迫られる2ランを浴びたが、それでもしっかりと試合は作った。
佐々岡監督は「ナイスピッチングだったと思う。丁寧に低めに投げていた」とたたえ、「一年間ローテーションを守ってきた中で、次のステップとして、七回(を投げ切ること)は課題ということにしてほしい」とさらなる活躍を期待した。
残りは7試合。もう1試合登板するかは未定も「気を抜くことなく戦っていきたい」。左腕は最後まで全力投球を続けていく。