広島・ドラ1候補は高校生投手!小園?森木?球打?白武スカウト部長「3人のうち1人に」

 広島は1日、マツダスタジアム内の球団事務所でスカウト会議を開き、1位指名を高校生投手にする方向性を決めた。候補は市和歌山・小園健太(18)、高知・森木大智(18)、ノースアジア大明桜・風間球打(17)の3投手で、いずれも将来性豊かな本格派右腕。11日のドラフト会議へ向け、絞り込みは最終段階に入った。

 球団首脳や各地区の担当スカウトなどが参加し、大学・社会人選手の映像などを確認した。広島での最後の会議は約3時間、行われた。今年は誰を1位指名するのか-。白武佳久スカウト部長(61)は代表取材に応じ、高校生投手1位指名の可能性を明かした。

 「高校の投手にいくのではないかなと。小園、森木、風間の3人のうち、1人にいくのではないかなという内容の話が出た。決まってはいないけど。どうなるか分からないが、現時点では。前日で変わるので。ニュアンスからみたら高校生かなと」

 最速152キロの小園は変化球も多彩。制球力にも優れており、完成度は高校生の中で最も高いと言われている。森木は中学3年で150キロを計測した逸材で、高校で順調に成長を遂げた。風間は今夏の甲子園でも登板し、150キロ台の直球で存在感を示した。

 今秋は即戦力投手や右の野手が補強ポイントとされていた。それでも“高校ビッグ3”を最上位候補としたのは、その潜在能力や将来性を高く評価したとみられるからだ。

 06年度の高校生ドラフトでは前田健太(PL学園)を一本釣りした広島。高校生の投手を1位で指名すれば09年度ドラフトの今村(清峰)以来、12年ぶりとなる。現在の投手陣は高卒2年目の玉村、同5年目の高橋昂がローテ入り。力さえあれば、高卒でもすぐに即戦力として起用する可能性もある。

 一方で即戦力と期待する大学・社会人にも好選手がそろう。映像で、投手は大学No.1左腕の呼び声が高い西日本工大・隅田知一郎投手(22)や、筑波大・佐藤隼輔投手(21)、野手では中大・古賀悠斗捕手(22)、慶大・正木智也外野手(21)もチェック。彼らももちろん上位候補だ。

 大学・社会人は投手30人、野手18人の48選手が現時点の候補リストに残った。前回8月の会議で高校生を37選手まで絞っており、今年は最終的に85人が候補となった。

 ドラフト前日の10日に会議を開き、当日は佐々岡監督を交えて最終決定する。今後のカープを担う存在は誰になるのか。運命の日は刻々と近づいている。

 ◆小園 健太(こぞの・けんた)2003年4月9日生まれ、18歳。大阪府貝塚市出身。184センチ、90キロ。右投げ右打ち、投手。小1から野球を始める。貝塚第一中では貝塚ヤングでプレー。市和歌山では1年春からベンチ入り。

 ◆森木 大智(もりき・だいち)2003年4月17日生まれ、18歳。高知県出身。184センチ、87キロ。右投げ右打ち、投手。9歳から野球を始める。高知中3年時に春夏の全国大会優勝し、軟式球で150キロを計測。高知では1年春の四国大会からベンチ入り。

 ◆風間 球打(かざま・きゅうた)2003年10月11日生まれ、17歳。山梨県甲州市出身。右投げ左打ち。投手。183センチ、81キロ。小1から野球を始める。塩山中では笛吹ボーイズに所属。ノースアジア大明桜では1年春からベンチ入り。

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