広島・栗林27セーブ 10戦連続セーブ!15年De山崎康超えプロ野球新人記録更新

 9回裏に登板して最後を締めくくり、27セーブ目を挙げた栗林(撮影・立川洋一郎) 
 鈴木誠(右)らナインと健闘をたたえ合う(撮影・高部洋祐)
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 「阪神0-2広島」(28日、甲子園球場)

 甲子園で球史に名前を刻んだ。栗林がプロ野球新人記録を更新する10試合連続セーブだ。「床田さんがすごくいい投球していたし島内、ケムナさんと良い流れで来ていた」。無失点リレーで託されたバトン。気合を入れて腕を振った18球だ。

 2-0で出番が来た。九回。1死から大山に四球を与えたものの糸原を空振り三振、サンズを右飛に打ち取った。「応援もすごく圧力を感じました」。聖地での公式戦登板は初めて。それでも研ぎ澄ました集中力に乱れはなかった。

 新人の連続セーブ記録更新がかかった一戦に、「ちょっと勝手に意識しちゃったところもあった」と振り返った。それでも動じずにスコアボードに「0」を刻み、今季27セーブ目をマーク。佐々岡監督は「四球で走者を出したけど、その後落ち着いて。安心して見ている」と目を細めた。

 首位・阪神を相手に接戦を勝ちきりチームは4連勝。勢いに乗ったことで、今後の登板機会は増えそうだ。

 「いろんな人がつないでくれた最後の場面。期待を裏切らないように」。栗林は力を込めた。精神面でもたくましく、絶対的な守護神としてマウンドに仁王立ちする。チームを勝利に導く先に、節目の30セーブや、新人王が見えてくる。

 ◆プロ野球新人新記録 広島・栗林が7月14日・中日戦(マツダ)からの連続試合セーブを10に伸ばした。2015年・山崎康晃(DeNA)の9試合を更新するプロ野球新人新記録。なお、新人を含めたプロ野球記録は1998年・佐々木主浩(横浜)の22試合。

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