「広島０－５巨人」（２３日、マツダスタジアム）

　軽快なマウンドさばきを見せた。いつもと変わらないクールな表情で八回に登板したルーキーの森浦は１回を１安打無失点。これで６試合連続無失点を記録し「ゼロ点で抑えることができて良かったです」と安どした。

　前打席で本塁打を放っていたウィーラーを遊ゴロに抑え、丸は二ゴロ。北村には中前打を浴びたものの、最後は小林を投飛に仕留めた。

　前半戦終盤は「甘い球を投げていたので、打たれて当たり前だった」という。調子を落とし気味だったが、五輪中断期間を生かし、制球面の修正を図った。「走者を出してもしっかりとコースに投げられていることが、ゼロでいけているところかな」と好調の要因を分析した。

　前日は節目の４０登板に到達。守護神・栗林も４０試合投げており、新人投手２人の４０登板以上は球団初となる快挙を達成していた。

　ただ森浦の視線はもっと先にある。球団新人で５０試合以上登板すれば５４試合の９８年・小林幹英（現２軍投手コーチ）以来、２３年ぶりとなるが、「５０登板を目標にしていきたい。今のままでは勝ちパターンで投げられない。しっかり投げられるようにしたい」ときっぱり。開幕から一度も降格することなく、１軍でフル回転している左腕が好救援を続け、登板数を積み重ねていく。