広島・玉村 投打で存在感 G戦初登板6回3失点&2点適時打

 巨人打線を相手に力投する玉村(撮影・西岡正)
 2回、中越えに2点二塁打を放つ
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 「巨人5-3広島」(25日、東京ドーム)

 巨人戦初登板となった広島の先発・玉村昇悟投手(20)は、6回5安打3失点と力投した。勝ち星こそつかなかったが尻上がりに調子を上げ、打っては一時勝ち越しとなる2点適時二塁打を放つなど投打で存在感を示した。チームは逆転負けを喫して3連敗。後半戦に入って4カード連続でカード勝ち越しを逃し、借金は今季ワーストタイの16となった。

 額に大粒の汗をにじませながら力強く腕を振った。登板10試合目でプロ初対戦となった巨人相手に、堂々と立ち向かった。113球の熱投で6回5安打3失点。それでも玉村は反省の言葉を口にした。「いい打者が多かった。初回に点を取ってもらったが、前半は自分自身が勝手に苦しんで点を取られてしまい、苦戦してしまった」と唇をかんだ。

 序盤は直球をことごとくカットされるなど、我慢の投球を強いられた。初回に2安打を許し、2死一、二塁から中田、ウィーラーにどちらもフルカウントから連続四球を与え、押し出しで同点に。三回には、岡本和とウィーラーに適時二塁打を許してしまった。

 「2巡目も同じ打者に打たれた。有利なカウントにできたら良かったんですけど…」と玉村。ただ、大崩れをしないのが左腕の持ち味だ。中盤以降はカーブの割合を増やすなど配球を工夫。尻上がりに調子を上げた。四、五回はともに三者凡退。六回は先頭から四球を出したが、代走・重信を巧みなけん制から盗塁死に。20歳らしからぬ落ち着きで、追加点を許さなかった。

 打撃でも存在感を見せた。二回無死二、三塁で直江の直球を右中間に運び、2者が生還するプロ初の二塁打を記録。一時勝ち越しの一打で「自分自身、悔しかったので、何とかいい当たりになればと思って打席に入りました」と振り返った。

 佐々岡監督は投打にわたる活躍に「6回をしっかりと投げてくれた。岡本にはうまく打たれたけど、ずっと試合を作ってくれている。ナイスピッチング。1試合1試合成長を感じる。自分で打ったし、本当に勝たせてあげたかった」と称えた。 チームは敗れ、7月2日の阪神戦以来の3勝目はお預けとなったが、4試合連続でクオリティースタート(6回以上、3自責以下)を達成。「やっぱり点の取られ方が良くないので、これから勝てるようにやっていきたい」と必死に言葉を紡いだ若武者が、次戦こそは勝ち星をつかんでみせる。

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