広島・小園 3番の貫禄!キャリアハイ17打点目 鯉のスピードスターが存在感

 「広島2-4DeNA」(6日、マツダスタジアム)

 広島の小園海斗内野手(21)が三回に先制となる2点適時三塁打を放った。これで17打点をマークし、ルーキーイヤーに記録した16打点を更新。3番に定着し、攻守にわたる活躍を見せている高卒3年目が打線をけん引していく。しかし、チームは逆転負けで9連戦初戦を落とし、借金は再び今季ワーストタイの16となった。

 快音を響かせた打球が右中間を真っ二つに破ると、球場のファンが大きく沸いた。三塁塁上でナインからの祝福を受けた小園は「真っすぐのタイミングでいきましたが、しっかりと浮いてきた球を打つイメージで。いいポイントでしっかり捉えることができました」と満足そうに振り返った。

 0-0の三回。連打で無死一、二塁の好機を作ると、坂本の変化球を力強く振り抜いた。5月5日の巨人戦以来となるプロ2本目の三塁打。これが今季17打点目となり、ルーキーイヤーの16打点を上回る自己最多を更新した。「期待に応えられるように。3番はチャンスで回ってくるので、きょうみたいに(走者を)かえすことができればいい」と胸を張った。

 打率は・323となった。6月13日のオリックス戦から3番に起用され、主軸のポジションが日に日に板についてきた。「対戦が少ないのもありますが、自信のある球とか、抑えられたなとか、球の曲がり幅が分かってきているので、自分で整理しながらやっている」。高卒3年目となり、相手投手の研究をより熱心に行っている点も好成績につながっている。

 加えて、「自分の感覚が大事。データも大事なので、色々考えながら。先に打席に立った先輩に聞いたりもしています」と自らの感覚とデータを融合させながら、仲間に助言を仰ぐなどして打力向上に努めている。

 小園の先制打も実らず、チームは9連戦初戦を落とし、借金は再び今季ワーストタイの16となった。6月18、19日のDeNA戦以来、連勝がなく、波に乗れない状況が続いている。それでも、毎試合主軸としてスタメン出場している若武者の攻守にわたる活躍は敗戦の中でも明るい話題だ。

 「一日、一日が大事なのでチームの勝利に貢献できるように。きょうもチャンスで打てたので、それを続けられるように、3割を切らないように頑張ります」と、力を込めた3年目の若武者が攻守にわたり低迷するチームをもり立てていく。

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