広島の「五輪代表コンビ」が好投 石原慶幸氏「森下の修正能力の高さ感じた」

 「広島1-1中日」(27日、マツダスタジアム)

 広島・森下は5勝目は手にできなかったものの、8回1失点と好投した。九回は守護神・栗林が3者連続で空振り三振に抑えた。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は「五輪代表コンビ」の投球を絶賛した。

  ◇  ◇

 森下は立ち上がりこそ制球に苦しみ、球数も多かったが、尻上がりに調子を上げていった。修正能力の高さを改めて感じさせた投球だった。

 序盤は丁寧にという気持ちが強く、また自分の状態や相手打者がどう入ってくるかなど、いろいろ探りながらの投球だったと思うが、徐々にいろんな情報が集まってくる中で本来の投球を取り戻していった。後半は投げミスもほとんどなく、完璧に近い投球だった。

 栗林もさすがという投球だった。安定感は周りも分かっていること。「抑えて当たり前」と見られている中で投げるプレッシャーは相当なものがあると思うが、それをはねのけて結果を残し続ける精神力は大したものだ。

 打線はこの日は1点しか取れなかったが、各選手の状態や塁の出方などを見ていると、だんだんと形は良くなってきている。鈴木誠や西川ら打つべき人も打ち始めた。今はまだ我慢の試合が続いているが、そこがうまくかみ合ってくれば、チーム状態は上向いていくように感じる。

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