広島泥沼8連敗 石原慶幸氏が指摘「コルニエルの腕の振りを鈍らせた“2つのミス”」
「広島2-3西武」(14日、マツダスタジアム)
広島の連敗は8に伸びた。五回途中から救援した2番手のコルニエルが森に適時打を浴びて同点に追いつかれると、続く六回には守備のミスも重なり勝ち越し点を許した。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は「コルニエルは思い切って腕が振れていなかった」と語り、捕手目線から、その伏線となった可能性がある“2つのミス”を指摘した。
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1点リードの五回2死一、二塁で森を迎えた場面。広島ベンチはコルニエルをマウンドに送り、捕手も石原から磯村に代えた。その初球、いきなりバッテリー間でサインミスがあった。なんとか捕球したものの、磯村は慌ててマウンドへ。その2球後、森に同点打を打たれた。
続く六回は先頭の山川から空振り三振を奪いながら、磯村が後逸して振り逃げでの出塁を許した。その後の守備陣のミスもあったとはいえ、この振り逃げが勝ち越し点を与えるきっかけとなった。
五回のサインミスはどちらが間違ったのかは分からないが、事前にバッテリー間で確認作業ができていれば避けられたもの。六回のパスボールは、低めに投じられた150キロを越えるスピードボールが変化する難しい球ではあったとはいえ、経験のある磯村なら止めなければいけない球だった。
この日のコルニエルは思い切り腕が振れていなかったように感じた。その背景にこの2つのミスがあり、腕の振りを鈍らせてしまったとすれば本当にもったいない。捕手目線で言えば、いずれも投手をいろいろ考えさせてしまう、不安にさせてしまうプレーだった。
勝ち投手の権利まであと1人だった薮田を交代させてのコルニエル投入は、広島ベンチにとっても勝負を懸けた継投策でもあったと思う。その中で、こういう形でバッテリーミスが出てしまったのは残念に感じる。