“無援”に苦しみ勝てない広島・森下 トンネル脱出の心構えを北別府氏が助言

 広島・森下暢仁投手(23)が打線の援護に恵まれずトンネルに入ったまま。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「今は辛抱して自分の調子を落とさないようにコントロールすることが大事」とアドバイスを送った。

 ◇ ◇

 前回の楽天戦(5日)は久々の登板でスタミナが切れたのか、七回に四球連発もあって、珍しく回の途中で降板したね。コロナの影響でチームから離れていたのだから致し方ないところ。

 今年はここまで3勝3敗。森下に2年目のジンクスは関係ないと思っていたし、実際に防御率が2・11で、セ・リーグの投手成績第2位という順位が示すように、立派な数字を残している。

 (しかし今年、森下が登板した試合はなぜか援護点が少なく、4月27日・DeNA戦の10点を除くと、残り7試合の合計がたったの9点。そのDeNA戦を最後に勝利に縁がなく、勝てない焦りにつながらないか。懸念する声もある)

 1点に抑えて負けることもあれば、大量失点しても勝つ時があるように、勝ち運をいかに自分のものにするか。昨年はそれができていた。

 今年は打線との巡り合わせが悪いからこの結果となっているわけだけど、そこは野手を信じ、とにかく辛抱して投げるしかないね。

 これは私自身にも経験のあることで、投手をやっていれば、だれにでもある。大切なのは自分の調子を落とさないことですよ。

 すでに梅雨に入っているし、これから暑くなってくる。体調管理は当然だが、第2エンジンというか、スタミナを蓄えるための新たな体力作りが必要になるね。

 キャンプで作った体力は5、6月あたりでいったん使い果たしてしまうもの。だからこそこの時季はトレーナーのもと、下半身の強化を図り、夏場を乗り切るスタミナをつけることが必須なのです。

 五輪による中断期間も含めてコンディション調整には注意を払わないといけない。

 投手陣全体で言えば、交流戦に入って打たれるケースが、これまで以上に目立ち始めたね。楽天戦で先発した中村祐は1試合で2軍へ逆戻り。矢崎も1試合しか投げさせてもらえなかった。

 彼らは真っすぐや変化球の抜け球が多いし、簡単に四球を出してしまう。同じことを繰り返して進化が見えないのが歯がゆいね。

 指導者に願いたいのは、単純に直球のスピードが戻ったから、ほかにいないからという理由で1軍へ上げるのではなく、「変化球で確実にストライクが取れる」「球種が増えた」など昇格のハードルを上げて、しっかりとした育成をしてほしいということ。

 ソフトバンク戦は勝てなかったけど、玉村が好投したね。これはいいニュース。

 まだ先は長いし、育成のうまいカープ。まだまだすごい若手が出てくると思いますよ。

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