カープ宇草 キャノンも“甲斐くぐる” 自慢のスピードでチーム浮上の足掛かりに

 広島の宇草孔基外野手(24)が7日、敵地で行われる8日からのソフトバンク3連戦で“甲斐キャノン”をかいくぐり、勝利に貢献することに意欲を示した。ここまで交流戦12球団トップの5盗塁。球界屈指の強肩捕手からも塁を盗み、攻撃に勢いをもたらす。

 停滞ムードを払しょくできる武器が宇草にはある。磨き上げられた俊足で、敵地での6連戦をかき回す。最初のカードは4年連続日本一のソフトバンク。「変わらず1軍に食らいついて、毎日、悔いのないように全力でやるだけです」と若武者らしく、ハツラツとしたプレーを誓った。

 交流戦はここまで12球団トップの5盗塁。5月28日のロッテ戦(ゾゾ)では2盗塁を決め、足で相手バッテリーを揺さぶった。今回の3連戦は球界を代表する強肩を誇るソフトバンク・甲斐との勝負。俊足自慢の若鯉にとっては、これ以上ない好敵手になる。

 チームは前カードの楽天3連戦で今季初の同一カード3連敗。借金も今季最多の8に膨らんだ。だからこそ足で相手をかき回し、流れを引き寄せることが肝要。オープン戦では曽根と上本が甲斐から盗塁を決めた。宇草も“甲斐キ→ャノン”をかいくぐり、先の塁を陥れることができれば、チームとしてトンネルの出口が見えてくるはずだ。

 交流戦5盗塁の要因には「映像を見たり、練習でしっかりできているところが大きいんじゃないかなと思います」と分析。練習では「スライディングや、真っすぐ走るというところを意識しながらやっています」と明かす。盗塁は6度の企図で5度成功。日々の取り組みが成功率・833という精度につながっている。

 バットでも持ち味を発揮する。新型コロナウイルス陽性者発生の影響で、5月18日に今季初昇格。ここまで11試合で打率・297、1本塁打、4打点。5日の楽天戦(マツダ)では田中将からプロ初本塁打を放った。現在、4試合連続安打と好調で、打って走って攻撃にリズムをもたらす役割を引き続き担っていく。

 昨年は10月21日の阪神戦(甲子園)で右足かかと付近に死球を受けて右腓骨(ひこつ)を骨折。手術、リハビリを乗り越えてきた。自慢の脚力で敵地を席巻し、必ずやチームを浮上させる。

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