広島9得点快勝 小園&羽月が躍動 石原慶幸氏「若い力が重苦しい雰囲気吹き飛ばした」

2回、羽月の適時打で生還しベンチの出迎えに笑顔を見せる小園(撮影・坂部計介)
2回、右前に2点二塁打を放つ羽月(撮影・坂部計介)
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「広島9-2DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 2試合連続で無得点だった広島打線が目を覚まし、11安打9得点で快勝した。小園や羽月ら若鯉が活躍。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は「若い力の躍動がチームの重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれた」と語った。

  ◇ ◇

 ここ最近、なかなか点が取れなかったカープ打線が、この試合は先制、中押し、ダメ押しと理想的な形で点を取ることができた。

 チームが苦しい時は各自が「自分が何とかしよう」という思いになりがちだが、この日は「しっかりと後ろにつないでいく」という意識が打線全体から感じられた。さらに四球や失策などに乗じながら得点していくというカープらしい攻撃ができたことも良かった。

 二回の3点は小園と羽月のタイムリーで奪った得点だった。若い力の躍動がチームの重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれた。小園が無死二、三塁から放った先制打は、相手が前進守備ではなく、後ろに引いて守ったことで二塁へゴロを打とうと初球から引っ張った結果、一、二塁間を抜けていったもの。しっかりとグラウンドの状況が見えており、頭の中が整理されて打席に入っていると感じた一打だった。また、羽月の一塁線突破の2点二塁打も低めの難しい球だったが、粘ってよくついていった。「絶対に三振だけはしないぞ」という気持ちが伝わってきた。

 高橋昂は三回、味方が点を取ってくれた直後に失点するという嫌な展開となった。しかし、尻上がりに調子を上げて、四回からの3イニングを無安打無失点に抑えた。この好投が打線にもいい流れを引き寄せたし、そもそも四回の追加点は自らの安打がきっかけでもあった。彼の投打で見せた気持ちの入ったプレーも大きな勝因だ。

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