広島に光 コルニエル最速158キロ4K 藤井1回三者凡退「絶対負けたくない」

 「広島0-9巨人」(11日、マツダスタジアム)

 広島が大敗を喫し、連勝は2でストップした。今季初の同一カード3連勝はならなかったが、敗戦の中での収穫は、ロベルト・コルニエル投手(25)と藤井黎来投手(21)。コルニエルは2回を無安打4奪三振、藤井は1回を無安打2奪三振で、それぞれ無失点に抑えた。好投を継続し、存在感を高めていく。

 点差など関係ない。自身の力で、ポジションをつかみ取っていく立場。火が付いた相手打線の流れを止め、劣勢ムードで刻んだ「0」に価値が宿る。コルニエルと藤井の両右腕がそれぞれ無失点で、光を放った。

 7点ビハインドの六回から、コルニエルが今季4試合目のマウンドに上がった。先頭・松原を直球で三直に仕留めると、続く坂本から“奪三振ショー”の幕が開けた。

 2ボールから4球続けての直球勝負。最後はフルカウントから空振り三振に斬り、亀井も157キロの速球でバットの空を切らせた。「今は調子がすごくいい。打者と勝負しようと、攻めることができている」と強気な姿勢が奏功していると分析した。

 続く七回は岡本和をスライダーで二飛。大城には粘られたが、8球目の直球で見逃し三振。ファウルになった5球目はこの日最速の158キロを計測した。最後は梶谷から空振り三振を奪い「4つ三振を取れて良かった」と納得顔だ。2回無安打で、4つの三振は全て直球で奪った。力勝負で巨人打線の中軸をねじ伏せた好投が、次回への自信になる。

 八回には4年目・21歳の藤井が今季初登板。「失点している流れだったので、絶対に0で抑えるという気持ちでした」。先頭の香月を中飛に料理し、増田大、今村を連続三振。直球とフォークのコンビネーションで危なげなく三者凡退に片付けた。

 2軍スタートだった春季キャンプから、フォームを改造した。テークバックを小さくし、トップの位置に右腕を早く持ってくることを心掛けた。体の縦回転を意識した結果、「ボールをたたけるというか、回転数だったり(球の)強さも増したのかなと思う」と手応えを感じ取っている。

 この日登板した5投手のうち、無失点だったのはコルニエルと藤井のみ。コルニエルは「フォークの精度を上げていきたい」と意気込めば、藤井も「絶対に負けたくないという気持ちはあります」とブルペンを支える新人3投手から刺激を受けている。敗戦の中で大きな拍手を浴びた2人の男が、与えられた役割を全うしていく。

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