2軍調整中の広島・薮田に北別府氏が喝!逃げずに「強い気持ちで、はい上がれ」
広島・薮田和樹投手(28)は再浮上できるのか。キャンプ終盤の紅白戦で大乱調の末、2軍降格となった4年前の最高勝率右腕に、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「強い気持ちをもって、はい上がって来い!」と自らの座右の銘・不動心を例にハッパをかけた。
◇ ◇
ちょっと薮田のことが気になって仕方なくてね。話がキャンプ終盤にまで遡るけど、紅白戦での投球内容が超悪かった。その分、猛省できたゲームでもあるんだろうけどね。
(2月25日の紅白戦で先発した薮田は乱調のため、一回の攻撃が終了するのを待たずに降板。二回から再登板し、結局2回1/3で11安打、9失点。そのまま2軍調整となった)
それまで、いい感じで調整できていたと思っていただけに、たまたま調子がよくなかったというなら良いのだけど。
彼の悪いときは四球から崩れていくパターンが多いけど、あの紅白では6連打されたり、かなり打ち込まれていたようだね。屈辱的だったと思うよ。
紅白戦というのは身内を相手に投げるだけに死球が頭をよぎり、どうしても気を遣う。投手にとっては遠慮気味になり、コースが甘くなりがちだ。
とはいえ薮田にすれば、もう遠慮している場合でもない。今後、2軍で同様のケースがあるかもしれない。同じ轍を踏まないよう底力を出して1軍に上がってこなければ。
4年前に15勝したほどの投手。彼が普通に投げれば、あのスピードボールがあるんだから、いくらでも勝てるはず。
なのに勝てなくなっている最大の原因はリキんでいるから。いろんなことを考え過ぎているのだろうけど、もう一度、良かった時の投球のイメージを思い出して、はい上がれ!
もともと細かいコントロールに頼るタイプではないんだし、ど真ん中めがけて、「打てるもんなら打ってみいや!」ぐらいの気持ちで向かっていけばいい。
ゲームを支配しているのは投手。投手が投げなければ試合は始まらない。マウンドでは自分のタイミングを大事にして、言葉は悪いが、自分本位の間合いで投げればいいと思う。
私は不動心という言葉が好きで座右の銘にしている。ジャイアンツの川上哲治さんが好んでいた言葉で、「これこそ投手の自分に必要な言葉」と思って大事にしてきました。
動揺することのない強い心、精神力。相手に勝てないと思ったらその時点で負け。とにかく勝負に対する逃げない気持ち、それを前面に出してほしい。薮田はこのまま終わる選手ではないと信じている。
ファームにはほかにもベテランや中堅の実績ある投手が何人もいる。中崎もその1人だね。
彼は球持ちが長く、リリースポイントが打者に近い分、ボールに伸びを感じるし、少々甘めに入っても打ち損じてくれる。ひじを痛めて地獄は見たけど、あの球が戻ってくれば、まだまだ活躍できる。
今村や一岡もいる。現在、栗林や森浦、大道の新人3投手がオープン戦でもいい投球を見せているけど、好調が続くとは限らない。今は怖さを知らない勢いを武器に打者を抑えているが、いずれ必ず経験豊富な投手の力が必要になってくるはず。
開幕1軍へまっしぐらに向かうルーキーたち。その投球が大きな刺激になり、かつてのV戦士たちも「やってやるぞ!」という思いをもって調整しているに違いない。そんな相乗効果に期待したいね。
