広島・森下の唯一の不安は?北別府氏が指摘するのは“完璧過ぎる仕上がり”
広島の森下暢仁投手(23)が抜群の仕上がりを見せている。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏も「完璧」と言い、投球フォームの精度向上を評価した。2年目も突っ走りそうな予感がプンプン。唯一の不安材料は開幕前に、その完璧すぎる仕上げを見せているところか。
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森下はキャンプからオープン戦まで、ずっといい感じできている。完璧と言ってもいいんじゃないかな。むしろ去年より精度が上がったかもしれないね。
キャンプイン前までは、1年目でフル回転を遂げた疲れを心配していたのだけど、彼の投げている姿を見る限り、ほとんど影響がないようにも見える。
7日のヤクルトとのオープン戦は4回を無安打、無死四球で無失点。そして3奪三振。球数51。素晴らしい内容だったね。足をゆったり上げて、腕を振り下ろすときだけ100パーセントの力を入れる。まさに理想的なフォームですよ。
去年の投球フォームも2段モーションのような感じになっていたけど、さらに円熟味を増してリズムが一定し、よくなっているように映った。
ただし今年は相手も研究してくるし、球種も読まれるであろう中を攻めていく必要があるのだから、彼自身もそれ以上に自分を磨く努力をしているのだろう。
ただ、あまりにも良すぎるので、この調子でシーズンに突入してだいじょうぶかな、と逆に心配してしまうほどですよ。
私の経験上、大きく勝った次の年は必ずと言っていいほど、その反動がきて成績は落ちたものです。
(北別府氏は現役時代、17勝を挙げた翌1980年は12勝、20勝を挙げた翌83年は12勝、18勝を挙げた翌87年は10勝と勝ち星が減っている)
オフに休養を取って、いくら体の手入れをしても、年が明けると変調を感じる。足が重くて十分な走り込みができない。だからそのうち息切れしてくる。
特に20勝した翌年が一番ひどかった。足になまりでも入っているかような感覚だったね。筋肉が戻らないというか。
見えない疲れとはこういうことかと思ったね。それほど体力が消耗していたのだと思う。これがなぜか年が明けて出て来るんですよ。これからキャンプインという時に。
森下の場合は去年がルーキーイヤーで毎試合、力配分が分からず、めいっぱい投げて結果も出していたのだから、疲れがないと言えばウソになる。
現状、さほど疲れはなさそうだけど、何ごともなくシーズンを送れることを願うのみだね。
しかしね、たった1年で老獪ささえ感じる。今年もこのまま順調に行き、昨年同様の投球ができたとしたら、間違いなく球界を代表する選手となりますよ。
話は変わるけど、オープン戦では球場にお客さんが入っていますね。野球に限らず、プロスポーツは総じてファンの人たちの声援に後押しされ、それによって得た力で、予想もしないドラマが生まれることがある。
お客さんの存在が、ハイレベルな試合をつくるとも言える。開幕まで2週間と少し。今はまだ制約がありますが、全力投球、全力プレーを、全力で応援できる日が、1日も早く来ることを願っています。
