広島・誠也5年連続ベストナイン 山本浩二氏に次ぐ快挙も「悔しいシーズン」

 セ、パ両リーグの今季のベストナインが16日に発表され、広島からは鈴木誠也外野手(26)が外野手部門で5年連続5度目、菊池涼介内野手(30)が3年ぶり2度目の栄誉を手にした。鈴木の5年連続は、球団外野手としては8年連続の山本浩二氏以来。チームが2年連続Bクラスに沈んだ悔しさを胸に、来季上位進出へ意気込んだ。

 鯉の主砲に吉報が届いた。鈴木誠がセの外野手部門で5年連続5度目の選出。球団の外野手としては、1977年から84年まで8年連続で選出された山本浩二氏に次ぐ快挙となった。

 ただ、本人は球団を通じ「個人的にも、チームも悔しいシーズンでした」と勲章の感慨に浸ることなく、今季を振り返った。さらに「来年はしっかり上位にいけるように、そして個人的にも、いい成績が残せるように頑張りたいと思います」と来季へ向けて気合を込めた。

 今季は118試合に出場し、打率・300、25本塁打、75打点。球団史上初となる規定打席に到達しての5年連続3割を達成した。そして王貞治、落合博満、小笠原道大に続く、史上4人目の5年連続3割、25本塁打をマーク。球史に残る偉大な打者と肩を並べる金字塔も打ち立てた。

 それでも満足感はない。契約更改交渉に臨んだ際には「僕が打たなくて負けた試合だって、多くある」と唇をかみ、責任感をにじませていた。チームは2年連続で優勝を逃し、5位に低迷。主軸として、巻き返しへの思いは人一倍だ。

 コロナ禍による異例のシーズン。無観客試合も経験し、声援の重みを改めて実感した一年でもあった。

 「今年はコロナで大変な中、たくさんのファンの皆さんが応援してくれたことに感謝しています」

 2年連続Bクラスという悔しさをバネにして臨む来季へ向け「見に来てくださったファンの方へ、一つでも多く印象に残るようなプレーができるように頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします」と鈴木誠。攻守でファンを魅了し、来季こそ心の底から喜べる一年にする。

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