広島・中村祐 吉見フォームで急速アップへ 横の体重移動を意識
広島の中村祐太投手(25)が今季限りでの引退を発表した中日・吉見のような、横の体重移動を意識した投球フォームで直球の質を磨き、さらなる球速アップを誓った。12月中旬には鳥取市内のトレーニング研究施設に通うことも明かした右腕。充実したオフを過ごし、来季も先発ローテの一角を担う。
明確な目標を持って来季に向けて動き出している。中村祐がオフの間は直球のキレ向上と球速アップのために、横への体重移動を意識したスムーズなフォームづくりを行っていることを明かした。
今季はシーズン中盤から先発ローテの一角を担い、3勝4敗、防御率は2・31をマークした。だが「かみ合わない時もあった」と体重移動とリリースのタイミングがずれ、球に最大限の力を伝えることができなかった投球があったという。
より、なめらかな投球を行うために参考にしているのは通算90勝を挙げ、正確無比な制球力で中日の黄金期を支えた吉見だ。「吉見さんは軸足にぐっと体重を乗せながら横の移動がゆっくりで間を取るイメージがある。僕も横の移動で投げたいタイプ。お手本にしています」と動画サイトで何度も見るなど研究に努めている。
12月中旬にはイチローやその吉見など多くのプロ野球選手が通った鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウィング」に行く予定だ。「関節を見てもらって体の使い方を学びたい。柔軟性とかを高めていければ、球速にもつながると思うので」と力を込めた右腕。実りのあるオフを過ごし、研さんを積んでいく。