広島・中村祐 3戦連続のクオリティースタートも無援に泣く

 「DeNA3-0広島」(25日、横浜スタジアム)

 スタートでつまずいても、味方の援護を信じて腕を振り続けた。失ったのは初回の1点のみ。二回以降は降板するまでスコアボードに「0」を並べた。先発した広島・中村祐が6回3安打1失点。毎回の7奪三振と好投したが、打線の援護なく3敗目を喫した。

 初回2死一、三塁で宮崎に右前適時打を浴びて先制点を献上。「この1点で、何とか粘り強く投げていこうと切り替えられた。あとは会沢さんのリードのおかげです」と傷口は最小限に食い止めた。三回は梶谷、四回は佐野に対していずれも外角いっぱいの直球で見逃し三振。変化球も低めに集めて、二回から六回まで一人の走者も許さなかった。

 これで自身3戦連続のクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以下)。チームも16日・中日戦の床田から9試合連続で、先発投手がクオリティースタートを決めている。中村祐は今季先発6試合目ながら、防御率2・08と安定感が光る。「今年の自分の持っている力を最後まで出し切って、来年につなげていきたい」。最後まで力強く投げ抜いていく。

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