広島・森下7回無失点で7勝目 降板後、2番手・菊池保の死球めぐり乱闘騒ぎ

6回、山田哲を遊ゴロに仕留め、笑顔を見せる森下(撮影・高石航平)
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 「ヤクルト2-13広島」(3日、神宮球場)

 広島・森下暢仁投手が7回6安打無失点の好投で、7勝目を飾った。前夜に最下位を打出したチームは七回に6点、八回に7点を奪い、大勝した。八回には広島2番手・菊池保則投手の青木への死球をめぐり乱闘騒ぎが発生。責任審判から警告試合が宣告された。

 最終的なスコアを見れば信じられないが、中盤までは1点が遠い投手戦だった。六回を終えて、ヤクルト・スアレスが6安打無失点を見せれば、森下は4安打無失点。しかし試合は七回に一気に動く。

 先頭の広島・長野が6号ソロで均衡を破ると、1死一、二塁から大盛がプロ初本塁打となる1号3ラン。スアレスが降板後も2番手・中沢から松山が7号2ランを放つ。このイニング3本塁打、一挙6得点で勝負を決めた。

 森下降板後、2番手で登板した菊池保が八回1死からヤクルト・青木の左ふくらはぎ付近に死球を当てる。青木は抱えられながら負傷交代となり、これをめぐって両軍ベンチが飛び出し、一触即発の乱闘騒ぎとなった。責任審判からは警告試合がアナウンスされた。

 森下は前回9月26日のDeNA戦ではプロワーストとなる11安打を浴び7回4失点で3敗目を喫した。初の1試合2被弾など課題を残した登板からしっかり立て直して大勝を導いた。

 「しっかりと7回を投げることができて良かったと思います。毎回野手の方に助けてもらっているので、何とかゼロに抑えようと次も頑張りたいです」とヒーローインタビューで答えた。明大時代に活躍した神宮でプロ入り後初勝利を飾った。「ここでたくさん成長させてもらった。何とか勝つことができて本当に良かったです」と穏やかな表情で勝利をかみしめた。

 これで7勝目。8勝を挙げている巨人・戸郷を追う新人王争いからも目が離せない。

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