広島・九里 今季初完封で女房役に感謝「坂倉がいいリードをしてくれた」

 9回、完封勝利が決まり、捕手・坂倉(左)と握手を交わす広島・九里亜蓮
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 「広島4-0DeNA」(28日、マツダスタジアム)

 先発した広島の九里亜蓮投手(29)が被安打7、133球の熱投で2019年6月25日の楽天戦以来となる自身2度目の完封。5勝目を飾った。

 三回に1死一、二塁のピンチを背負ったが、ソトの一、二塁間に抜けそうな打球を二塁の菊池涼が好捕。併殺打となり、ピンチを切り抜けた。

 味方の守備にも助けられ、リズムに乗るとその後は変化球を低めに集めた丁寧な投球を披露。四球はわずか2つだった。九里は「坂倉がいいリードをしてくれて、思い切って投げるだけでした」と表情を緩ませた。佐々岡監督も「球に力があった。粘り強く投げたと思う」とたたえた。

 3-0の七回には1死三塁で山崎の直球をたたきつけ、二ゴロ。その間に堂林が生還し、自らのバットで貴重な追加点を奪った。

 この日は幼い息子から頑張ってねとエールを送られ、「その言葉を忘れずにいいところを見せられるように」と奮闘した。

 負ければ、最下位転落の一戦だったが、阻止した。お立ち台では「最高です」と言葉を紡いだ右腕が先発ローテを守り、投手陣の柱となる。

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