広島・長野 12球団本塁打&カープ8500号 元同僚の菅野から5号3ラン

 4回、左中間に逆転3ランを放つ長野
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 「巨人5-4広島」(22日、東京ドーム)

 広島の長野久義外野手(35)が古巣から一発を放ち、プロ野球39人目となる全12球団からの本塁打を達成した。0-2の四回に公式戦初対戦の巨人・菅野から一時逆転となる5号3ラン。球団通算8500号のメモリアルアーチでもあったが、チームはサヨナラ負けで3連敗。借金は今季最多の11となった。

 スタンドギリギリに白球が吸い込まれると、赤く染まった左翼席の鯉党が総立ちとなった。さっそうとダイヤモンドを一周した長野はベンチに戻ると、両手を上に掲げる“万歳ポーズ”でナインとハイタッチを交わした。

 0-2で迎えた四回。2死から鈴木誠と松山の連打で一、三塁のチャンスとなり、打席が来た。カウント2-1からの4球目、巨人の絶対エース・菅野が投じた外角高めの137キロスライダーを力強く引っ張り、左中間席に運んだ。「2アウトから誠也(鈴木)と松山がチャンスをつくってくれたので、かえすことができて良かったです」と振り返った。

 元チームメートの菅野とはこの日が公式戦初対戦。第1打席は右飛に倒れたが、2打席目で一撃をお見舞いし、先輩の威厳を示した。一時逆転となる5号3ランは球団通算8500号のメモリアルアーチ。そして古巣からの一発で、全12球団からの本塁打を達成。佐々岡監督は「相手が菅野なので、なかなか点が取れないという中で逆転3ランという最高の結果になった」と賛辞を贈った。

 ただ、菅野から奪った得点は長野の一発だけ。打線は今季初めて1番に田中広を起用し、2番・菊池涼との“タナキクコンビ”を復活させたが、最速154キロの直球とキレのある変化球の前に、凡打を繰り返した。それでも3-4の九回に守護神・デラロサから1点を奪い、菅野の開幕投手からの12連勝という記録の達成は阻止した。

 しかしチームは今季6度目のサヨナラ負けを喫した。3連敗で2カード連続の負け越しが決定。借金は2013年8月19日以来、7年ぶりとなる今季最多の11にまで膨らんだ。

 苦しい戦いが続くが、出場5試合連続安打を記録するなど好調を維持する背番号5の活躍は大きな支えとなっている。試合後、球団広報を通じて「チームが勝てば良かったんですけど、あしたから一戦一戦頑張ります」と言葉を紡いだ長野。ベテランが最後まで戦う姿勢を見せ続け、鯉打線をけん引する。

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