広島、育成出身の大盛「ガムシャラに全力」延長十回、執念の決勝内野安打

 10回、勝ち越しのセカンド内野安打を放った大盛(撮影・園田高夫)
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 「ヤクルト2-3広島」(19日、神宮球場)

 広島が延長戦を制した。十回、2イニング目となるヤクルト守護神・石山から堂林、田中の連打などで2死二、三塁の好機を作った。続く大盛が追い込まれながら、たたきつける打撃で二遊間へ。「打った瞬間に全力で走ろうという気持ちでいっぱいでした」。ベルトが切れるほどの激しいヘッドスライディングで執念の二塁決勝内野安打とした。

 1番で出場したがそれまでは野手で唯一無安打。3三振も喫していた。「その前もチャンスの場面で三振してしまったので、十回は何が何でもという気持ちで打席に入りました」と振り返る。「打席に入っている時からすごく応援が伝わってきたので、打てて良かったです」と決勝打を喜んだ。

 好機を作りながら得点が奪えない展開だった。「打撃の方で何とか(先発の)森下を援護できるようにと思っていたんですけどなかなかうまくいかず…。結果的には1点が取れて良かったです」と勝利にほっと息をついた。

 強肩、俊足を武器に静岡産業大から18年育成ドラフト1位で入団した。昨年の9月は、育成選手として2軍で汗を流していた。11月に今季から支配下選手登録されることが決まった。7月24日に初めて1軍登録。「せっかくもらったチャンスなのでガムシャラに全力で毎日過ごすだけです」と背番号が変わっても、やることは変わらない。泥臭い全力プレーを続ける思いだ。

 「全員で全力で試合していきます応援宜しくお願いします」とファンにメッセージを送った。

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