負けに不思議の負けはない 西山秀二氏がポイントに挙げた広島・松山の守備

 2回、松山は梅野の一ゴロをさばき本塁へ送球するも野選となる(撮影・飯室逸平)
 2回、小幡のスクイズの後に悪送球が重なり、一走・梅野(右)の生還も許して渋い表情の大瀬良(撮影・立川洋一郎)
 7回、送球が大きくそれ交錯するサンズと松山(撮影・飯室逸平)
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 「広島5-6阪神」(29日、マツダスタジアム)

 広島は追い上げながらも、序盤の失点が重く1点差で敗れた。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏(53)が勝敗を分けたキーポイントを解説した。

  ◇  ◇

 カープは5点を先制されて中盤以降よく追い上げたけど、負けたのにはやっぱりそれなりの理由があるよね。決して、なんとなく普通に負けたわけじゃない。この日でいえば、松山の守備が阪神に主導権を握らせるキッカケになった。

 二回1死二、三塁から、梅野の一ゴロを本塁に野選。自身の左側に飛んだ一、二塁間のゴロをバックハンドで捕球したのにもかかわらず、無理な姿勢から本塁に送球してしまった。あの姿勢で本塁に投げられるのは菊池涼ぐらいなもの。投手が打ち取った打球だから、なんとか0点で抑えさせてやりたいという気持ちは分かるけど、この場面は1点を先制させる形にはなるけど、二塁か一塁でひとつアウトを取ることを優先するべきだった。

 続く小幡のセーフティーバントでは、処理を誤って一塁に悪送球した。絶妙なところに転がされたんだけど、結果的に悪送球になったということは準備不足というほかない。攻撃タイプの選手で、決して守備のうまい選手ではないのを承知でベンチは起用しているだけに、守備では最低限のプレーを心がけるべきで、練習でもしないようなプレーをベンチは望んではいないはず。2本の適時打を放ったけれども、この日に限っては、空いた穴を埋められるものではなかった。

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