松山でカープ最下位脱出!龍馬離脱…正念場での3打点を自賛「100点満点」 

 「DeNA2-4広島」(26日、横浜スタジアム)

 西川ショックを振り払ったのは、広島・松山竜平外野手(34)のバットだった。四回に先制の中前2点適時打。同点の六回には勝ち越し右前適時打を放ち2安打3打点と結果を残した。西川登録抹消の不安を吹き飛ばし、誕生日を迎えた佐々岡真司監督(53)に勝利をプレゼント。最下位脱出を果たした勢いで2カード連続勝ち越しに向け、27日も一丸となって戦う。

 一塁塁上で鯉ナインからの声援に応えた松山は少し表情を緩めると両手でガッツポーズ。力強く拳を握った。

 クリーンアップでDeNA先発・浜口を攻め立てた。四回、1死から堂林の中前打と鈴木誠の左翼線二塁打で二、三塁のチャンスをつくった。「第1打席から変化球ばっかりだったので、外の厳しい球は捨てて甘い球を待っていた」。カウント3-1からの5球目。外角高めの135キロカットボールを力強くはじき返し、中前2点適時打を放った。

 2-2の同点で迎えた六回にも2死二塁から126キロチェンジアップを華麗に捉えて決勝点となる勝ち越しの右前適時打。「浮いてきたところをしっかりと捉えることができました」。佐々岡監督も「よくかえしてくれた」とたたえた。

 離脱した仲間のためにも奮起した。この日、ここまで打線を引っ張ってきた好調の西川が出場選手登録を抹消された。「龍馬(西川)が抜けて痛いけれど、何とかカバーして1点でも多く取れるようにやっていきたい」。チームにとって大きな痛手となったが、その不安を払しょくするように5試合ぶりにスタメン出場した松山が中軸として役目を果たした。「打点にはこだわっている。3打点は100点満点」と自画自賛。この日、53歳の誕生日を迎えた佐々岡監督に勝利を届け、「勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 5位のヤクルトが敗れたため、8月15日以来となる5位に浮上した。「(順位)は厳しいかもしれないが、チームの雰囲気も良くなっている。勝っていく力はある」と一丸となって戦う姿勢を貫く。指揮官も「西川がいなくなったのは痛いけど、また競争。若手も試合に出るチャンスは出てくると思う」と主軸の穴を埋める新たなスター登場を望んだ。

 マルチ安打を記録し、3打点と活躍した背番号55は「またしっかり力になれるようにやっていきたい」と言葉を紡いだ。鯉のアンパンマンのバットでチームを明るく照らしていく。

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