広島・大瀬良、こどもの日の子供たちへエール「ともに乗り越えよう」

 広島の大瀬良大地投手(28)が4日、緊急事態宣言の延長を受け、「こどもの日」も外出自粛を余儀なくされる子供たちにエールを送った。この日はマツダスタジアムでの分割練習に参加。新型コロナウイルスの感染拡大で、さまざまなスポーツの大会が中止になっているが、この機会を「次に進むいいステップ」として捉え、ともに逆境を乗り越えようと熱く訴えた。

 逆境を力に変え、ともに乗り越えよう-。「こどもの日」であっても、不要不急の外出を控えなければならない現状。大瀬良は改めて一致団結を強調し、コロナ禍の一刻も早い終息を願った。

 この日、政府は緊急事態宣言の31日までの延長を正式決定した。チームは今後も1勤1休制で練習を行っていく予定だが、「そうなった以上は仕方ない。しっかりとできることをやらなきゃいけない。野球もプライベートもやるべきことをしっかりして、毎日を過ごしていきたい」と心境を語った。

 こどもの日。本来ならば多くの家族連れで球場がにぎわい、子供たちは憧れの選手のプレーに胸を躍らせ、ゴールデンウイークを満喫しているはずだった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大のため、開幕はいまだ不透明。全国中学校体育大会や高校総体が史上初の中止に追い込まれ、夏の甲子園開催も危ぶまれる状況にある。

 休校に相次ぐスポーツ大会の中止。外出自粛も重なり、多くの子供たちは苦難の日々を過ごしている。「そこを目指してやってきた人もたくさんいる中で残念な思いがあると思う。悔しさなどはぬぐいきれない」と気持ちをくみ取りながらも、「次に進むいいステップとして捉え、また違った形で(悔しさを)晴らせるようにしてほしい」と熱いエールを送った。

 この日はマツダスタジアムでの分離練習に参加し、キャッチボールやダッシュなどで調整した。ランニングの強度を上げるなど調整に工夫を凝らし、「継続してやっていければ。休憩を少なくし、肺活量や心拍数を上げて、また段階的に(走る)距離を伸ばしていきたい」と状態維持、向上に努めている。

 「みんなが一致団結して、我慢していくことで早くそういう日々が戻ってくるのかなと思う。外で遊んだり、学校に行きたい気持ちはあると思うが、なんとか我慢してほしい。一日でも早く普段の生活が取り戻せるように僕たちも我慢している。一緒に頑張っていきたい」と背番号14は共闘を呼びかけた。

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