広島・鈴木誠「一生の宝物」 松坂から初対戦でホームラン「子どもができたら自慢したい」

 2回、先制ソロを放つ鈴木誠(撮影・北村雅宏)
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 「オープン戦、広島3-3西武」(8日、マツダスタジアム)

 瞳をキラキラと輝かせた。ベンチ裏で取材を受けた広島の4番、鈴木誠だ。松坂と初対戦し、本塁打を記録した。「子どもができたら自慢したい」「一生の宝物」。うれしさいっぱいの思いを言葉に変えた。

 二回無死。先頭で打席に立ち3ボール1ストライクから甘くなったカットボールを振り抜いた。「感動しながら打席に入りました。すげぇーっと。まさかホームランを打てるなんて」。白球は美しい放物線を描きながら、左翼席の上段へ飛び込んだ。

 憧れの存在だ。野球のテレビゲームでは「平成の怪物」を先発させたことが何度もある。二松学舎大付では投手を兼任しており「こういう投手になりたいと思っていた。投げ方もまねしました」。中日時代に対戦がなかっただけに、この日を心待ちにしていた。

 オープン戦1号となった前日7日の左越え2ランに続き、2試合連続でアーチをかけた。それでもオープン戦の打率は・222。ここまで内容、結果とも満足はしていない。

 開幕まで残り5試合になった。「残りは少ない。少ない打席の中で固めていきたいです」。より高い頂を目指して最後まで試行錯誤は続く。3・20の中日戦で存在感を発揮し、今季を勝利でスタートさせるために。

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