ドラ3鈴木寛人 目標はでっかく“巨人キラー” 坂本勇との対戦熱望

 広島からドラフト3位指名された鈴木寛人投手(18)=霞ケ浦=が11日、茨城県土浦市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金4500万円、年俸600万円で仮契約した。身長186センチの右腕は“巨人キラー”襲名に意欲を見せた。特に坂本勇との対戦を熱望し、球界屈指の打者を自らが斬る青写真を描いた。(金額は推定)

 日を追うごとに、プロ入りの実感が湧いてくる。鈴木寛は仮契約を終えると「緊張しました」とホッとひと息。そして自らを「負けず嫌い」という右腕は、静かに闘志を込めながら“Gキラー”となる決意を口にした。

 「巨人を相手に投げたい。打線が強いので、そういったチームを抑えられるようにしていきたい」

 カープのリーグ4連覇を阻み、今季のリーグ覇者となったのが巨人。ともに今季リーグトップの663得点、183本塁打を誇る強力打線を封じ込む意気込みだ。特に抑えたい相手は「坂本選手」と答えた。甘い球を一球で仕留めるイメージを持つ好打者を身長186センチから繰り出す角度ある球で斬っていく。

 入寮まで約2カ月。現在は体力強化に力を注ぐ。「走り込みの時間を作っている。体を動かさないと、ついていけなくなる」。練習では1回10本の外野ポール間走を行い、時間を見つけては街中でも20分間走から時間を延ばしながら走る日々だ。

 今夏は大黒柱として、霞ケ浦を4年ぶり甲子園出場に導いた。だが、1回戦で履正社に三回途中7失点でKOされた。「2ストライクに追い込んでから打たれることが多かった。『ここで抑える』というところで力んでしまうのが分かった。力まずにやっていきたい」と教訓を生かす。

 担当の尾形スカウトは「先発タイプ。体幹を鍛えてもらって、体が大きくなったら(球速)150キロを超えるようになってくると思う」と期待を口にした。「自分の力を発揮できるようにやっていきたい」と鈴木寛。大志を抱き、プロの扉を開く。

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