奨成「やり返すしかない」 初のダウン更改「ケガで半分してない」

 広島・中村奨成捕手(20)が7日、宮崎県日南市のチーム宿舎で契約更改交渉に臨み、100万減の700万円でサインした。プロ2年目はケガで出遅れたこともあり、悔しいシーズンとなった。秋季キャンプでは守備強化がメインだが、入団時からの「三拍子そろった捕手を目指す」という目標は不変。「やり返す」思いを持ちながら、長打力アップで来春の1軍キャンプとシーズン1軍デビューを目指す。(金額は推定)

 中村奨は来季への思いをより強くした。練習後の契約更改交渉で100万減の700万円と2年目で初のダウン。今春はケガで出遅れ、復帰戦では頭部死球もあり、「ケガで半分していないし、大して活躍もしていない。やり返すしかない」と言葉に熱を込めた。

 「三拍子そろった捕手は入団前から変わらず意識していること」。頭角を現すためにも、今秋は守備がメインながら打力アップにも取り組む。東出2軍打撃コーチには「遠くに飛ぶ打ち方が正しい打ち方」と説かれている。下半身をしっかり使った打撃に力を注ぎ、この日も快音を鳴らした。

 高3夏の甲子園で大会最多記録を更新する6本塁打を放ち、一躍注目を集めた。今季ウエスタン・リーグでは39試合で2本塁打、10月のみやざきフェニックス・リーグでも打率・304ながら0本塁打。「フェニックスでは、いったかなと思った打球でもフェンス直撃が多かった」と振り返り、「長打率、本塁打を増やしたい。フェンス直撃がフェンスを越えるようにやっていきたい」と見据えた。

 来季で高卒3年目。「この秋が重要。来年春(キャンプ)に1軍スタートできれば、シーズンの1軍スタートも近づくと思う。この秋が人生の中でのターニングポイントだと思う」。並々ならぬ決意を抱く男が、大きく羽ばたくために鍛錬を続ける。

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