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新井貴浩氏、19年の戦いを総括 鈴木は頼もしくなった CSへ奮い立て!

 広島OBで本紙評論家の新井貴浩氏(42)が28日、今シーズンを総括した。リーグ4連覇を逃し、自力CS進出も消滅という苦しい1年の中、西川、床田、小園の成長を収穫に挙げた。また首位打者、最高出塁率のタイトル獲得が確実な鈴木には厳しいマークに耐え抜いたことを評価。CS進出は阪神の勝敗次第だが、可能性がある限り、ファンのためにも奮起するようにエールを送った。

 今年はリーグ3連覇中にはなかったような山あり谷ありのシーズンだった。みんな、こういう経験は初めてだったと思うけど、よく頑張ったと思う。苦しいシーズンの中でも、選手は成長している。

 龍馬(西川)は飛躍の年となった。前半戦はいろんな打順を打ったけど、後半戦から1番に定着した。1番は足があって、盗塁ができる打者がいいと言われる。もちろんそれが理想だけど、プレーボール直後に(西川を)迎えると、相手バッテリーはすごく嫌だと思う。低めのワンバウンドの球を安打にしたり、顔ぐらいの高さの球を本塁打にしたり。バッテリーはどこに投げていいか分からないだろうし、ミーティングでも対策は難しいと思う。

 投手では床田もトミー・ジョン手術明けでよく頑張った。一度ファームで調整して少しだけ規定投球回に足りなかったけど、ほぼ1年間、ローテを守った。いい経験になったと思う。

 小園も広輔(田中)が離脱した中で、いい経験をした。最初こそ経験がない分、守備でイージーミスもあったけど、試合に出続けることですごく順応していった。対応力もありとても高卒1年目の選手には見えない。ポテンシャルが高く、走攻守三拍子もそろっている。スケールの大きさを感じるし、小さくまとまらず、大きく育ってもらいたい。

 その中でひとまわり頼もしくなったのが誠也(鈴木)だと思う。シーズン終盤はチーム事情で3番を打ったけど、今年も4番でスタートした。昨年までは前後の3、5番が決まっていてクリーンアップで勝負できたが、今年は彼一人が孤軍奮闘していた。相手からすると彼だけをマークすればいい、一塁が空いていれば四球でいい、ストライクからボールの球を投げて振ってくれたらもうけもの…。そういう攻め方をされて、すごくストレスがたまったと思う。

 打率、打点、本塁打の数字はすばらしい。首位打者のタイトルも確実だけど価値があるのは最高出塁率だ。数少ない失投を仕留め、ボールを見極めて捉えてきたという証しと言える。意味のある、価値のあるタイトルだ。

 レギュラーシーズンは終了したが、CS進出の可能性は残されている。4、5年前と違い、今のカープは開幕からリーグ優勝と日本一を目指してきた。3位からの出場となれば、過去3年よりモチベーションが低下しがちとなるのは否めない。ただ、そういう中でも球場を満員にして一生懸命応援してくれるファンがいる。今一度、応援してくれるファンのために、自分自身を奮い立たせて、CSに臨んでもらいたい。

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