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赤松、笑顔で引退会見「ぜいたくな時間」胃がんから復活目指して戦った日々

 今季限りでの現役引退を決めた広島の赤松真人外野手(37)が22日、マツダスタジアムで引退記者会見を開いた。現役15年間を振り返りながら胃がん発覚後の闘病生活にも触れ、病からの復活に「ぜいたくな、楽しい時間だった」とすっきりした様子だった。22日・中日戦で予定されていた引退試合ならびにセレモニーは台風17号接近で雨天中止となったため、27日に延期となった。

 赤松は笑顔だった。何度も白い歯をのぞかせ、時には報道陣の笑いを誘った。現役生活にピリオドを打ち、迎えた節目の引退会見。前を向いて走り続けてきた、普段と変わらない背番号「38」の姿があった。

 「15年間すごく長い時間でした。これといった成績は残していないけど、ここまで野球をやれたのはみなさんの声援のおかげ。感謝しています」

 2016年12月に胃がんが発覚。胃の半分を摘出し、その後は抗がん剤治療を受けた。点滴と飲み薬と併用した治療に「外にも出たくなかった」。苦しく気持ちが落ち込んだ日々。それでもこの日会見場に姿があった菊池涼から、試合前にテレビ電話がかかってきたこともあった。妻と息子2人、チームメート…。さまざまな人の支えを受け「奇跡」を成し遂げた。

 大病を克服し人生観に変化があった。「生きているだけで良いんだと。本当にそこがメイン」。家族との何げない会話や共に食卓を囲むこと…。普通の生活がうれしかった。

 だからこそ1軍を目指して戦った毎日は充実感に満ちていた。若手が起用され、グラウンドに立つ機会が減っても、感謝の思いは常に胸にあった。「プロの世界では、なかなかできない中で、2年半もやらせてもらった。ぜいたくな、楽しい時間だった」。目尻を下げて言葉を紡いだ。

 代走、守備固めのスペシャリストとしての地位を固めた野球人生。一番の思い出は16年8月7日の巨人戦。九回に同点に追い付き、最後は新井のサヨナラ打で劇的勝利した一戦だ。レギュラーを目指す過程を経て、チームのために何ができるかを自問自答。限られた場所でのプレーが勝利につながるとわかると、徹底して準備した。チームメートに相手投手の癖を記したノートを見せたこともある。「心から勝ちを喜んだり、負けを悔しがったりできる」ようになった。同戦で赤松自身は出場していない。それでも選手一丸でつかみ取った白星がうれしかった。

 自身にとってウエスタンでの最後の試合だった20日の阪神戦が雨天中止。この日も台風接近に伴い、引退試合は27日に延期された。「僕らしい。みんなと野球をする日にちが延びてうれしい」と笑顔を見せた一方で「足を引っ張らないようにしたい」と気持ちを引き締めた。CS進出へ重要な戦い。15年間の思いを込めてグラウンドに立ち、チームを前へと推し進める。

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