大瀬良力尽く…4連続の中5日、6回3被弾に緒方監督「もうひと踏ん張り」

 「広島4-6ヤクルト」(16日、マツダスタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(28)が3本塁打を浴びるなど6回5失点と振るわず、ヤクルト戦プロ初黒星を喫した。デビューからの同カード連勝は12でストップ。チームは最下位のヤクルトに本拠地で痛恨の連敗を喫した。緒方監督は就任5年目で通算300敗。首位の巨人が敗れたため先延ばしとなったが、早ければ18日にもリーグ優勝は完全消滅する。

 スタンドインを見届けた大瀬良は思わず首をひねった。2点ビハインドの六回だ。1死二塁から7番・中山へ投じた渾身(こんしん)の直球が、吸い寄せられるように真ん中に入った。怪力自慢のルーキーに放たれた打球はグングン伸びて左中間席へ。試合中盤の手痛い被弾でリードを4点に広げられた。

 「(試合の)入りは悪くなかったけど、甘くなった球を逃してくれなかった。厳しくという意識はしていた。ここはボールでいいというところで、思うように扱えなかった」

 試合後の大瀬良は悔しさを押し殺すように言葉をつないだ。シーズン最終盤を迎えて4連続の中5日での登板。消耗度は計り知れないが「負けられない気持ちで入った」とチームの勝利だけを見据えていた。しかし、三回から3イニング連続で失点するなど、6回を9安打5失点。ヤクルト戦はプロ6年目で初黒星を喫した。

 緒方監督は「球の力はあった。六回のところは代えてもいいかなと思ったけど、もうひと踏ん張りしてほしかった」と残念そうに振り返った。佐々岡投手コーチも「大地(大瀬良)だし、エースだから、あそこで代えるのはなかった」と託したが、結果的に続投は裏目に出た。

 打線は4点を追う七回に代打・メヒアのソロと松山の適時二塁打で2点を返した。なおも1死二、三塁と攻め立てたが、頼みの5番・長野が浅い中飛、続く会沢も遊ゴロに打ち取られた。緒方監督は「高橋のデキが良かった。あと一本出るかどうかだった」と悔しそうに話した。

 本拠地で最下位のヤクルトにまさかの連敗で勝負の7連戦は3勝4敗と黒星が一つ先行。首位・巨人が敗れたため最短の優勝消滅は18日に延びたが、チームは依然として崖っぷちに立たされている。

 就任5年目で通算300敗目を喫した緒方監督は「負けは痛い」と言いつつも「残り4試合。一戦一戦、最後まで諦めずにやっている。勝ちを目指して戦いたい」と従来のスタンスを貫いた。18日は1・5ゲーム差で追う2位・DeNAとの直接対決。横浜での今季ラストゲームを勝利で飾り、V逸を少しでも先延ばしにしたい。

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