野村、五回2発で大暗転…逆転負け 6・5差…鯉待ったなし

 「巨人6-2広島」(28日、東京ドーム)

 広島が首位・巨人に手痛い逆転負けを喫した。野村祐輔投手(30)が坂本勇に左翼の看板直撃の逆転2ランを浴びた。序盤から好投を続けていたが、2点リードの五回に急変した。巨人とは再び6・5ゲーム差。逆転Vへ、厳しい現実を突きつけられた。

 まさかの被弾に野村は天を仰いだ。2-1の五回、内角を狙った初球のシュートが吸い寄せられるように真ん中へ。坂本勇の打球はグングン伸びて、左翼席上部の看板にガツン!首位・巨人の背中が遠のく、痛恨の逆転2ランを浴びた。

 野村「下位打線に打たれてしまったので…。状態?悪くはなかった。五回は投げミスもありましたし、単調というか、初球に打たれたら…。先取点を取ってもらっていい形でつなぎたかったですけど、申し訳ないです」

 序盤から好投していた野村が2点リードの五回に急変だ。先頭の8番・小林の左前打から1死二塁とされ、亀井に右前適時打を献上。坂本勇に被弾した後には4番・岡本にもバックスクリーン左へ25号ソロを運ばれた。試合中盤にあまりに重い2点ビハインドとなった。

 絶対に負けられない一戦だった。初戦はジョンソンの好投で白星発進し、29日の第3戦は中5日でエース大瀬良を立てた。敵地での巨人戦3連勝へバトンをつなぎたかっただけに、首脳陣の顔つきも険しくなった。

 緒方監督は「3巡目に入って甘くなったところを一振りでつかまえられた。菅野?ああいう投手が相手なので、あそこの坂本、岡本の追加点はダメージがあった」。佐々岡投手コーチも「もう一踏ん張りしてほしかった。四回までのピッチングの意味がなくなる」と表情を曇らせた。

 前回14日の対戦で、8回1得点と沈黙した打線も菅野の返り討ちに遭った。安部、野間、小園など、菅野対策として左打者を並べた。2点を追う六回は2死一、二塁の好機で野間が打席に立ったが…シュートを打たされニゴロ。「強いスイングをしてほしかった。当てにいったような打球ではさみしい。もっと危機感を持たないといけない」と東出打撃コーチ。難敵右腕を攻略できず、反攻ムードは瞬く間にしぼんだ。

 巨人とは再び6・5ゲーム差。緒方監督は「痛い敗戦?また明日。厳しい戦いは前からだから。また明日」と声を絞り出した。残り21試合。決着まで、希望の光はともし続ける。

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