王者に何が起きた…リーグワースト17失策 焦りからミス連発の悪循環

 3回、バレンティンの打球を後逸する安部(撮影・飯室逸平)
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 「広島3-15ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 選手は顔色を失い、涙を流すファンの姿もあった。

 昨季まで3年間、歓喜に沸き返っていたマツダスタジアムで悪夢のような光景が繰り返された。

 一挙12失点を喫した魔の十回。選手の焦りがミスにつながった。無死一塁から、一、二塁間寄りの一ゴロをさばいた松山が二塁への悪送球。難しい体勢で無理して二塁へ投げ、ピンチを広げた。さらに、1死満塁から山田哲が放った二ゴロを名手・菊池涼がファンブル。バウンドの合わせにくい弾んだゴロだったが、大事にいこうとした結果、痛恨の失策となった。

 この後、3本の適時打で3-8。さらに、1死二、三塁から菊池涼が大引の二ゴロを間に合わない本塁へ悪送球。名手が1イニング2適時失策を犯した。 この試合は三回も安部の失策が失点に絡み、トータル4失策。これで、リーグワーストの17失策と守備の崩壊が低迷の要因のひとつとなっている。

 昨季まで、特に本拠地で伸び伸びとプレーしていた選手の姿はなく、攻撃もチグハグ。七回は無死一、三塁の好機で無得点に終わるなど、ここ一番で力を発揮できていない試合が続いている。

 開幕から4カード連続で負け越して優勝したチームはなく、4連覇の可能性はデータ上「0%」。まだ4月とはいえ、王者が崩壊の危機に直面している。

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