ドラ1・小園 いざ“出陣” 合同自主トレ3週間ケガなく完走「準備できた」

 春季キャンプの1軍メンバー入りが決まっているドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=は30日、広島・廿日市市の大野練習場での合同自主トレを打ち上げた。ケガなどをすることなく順調に約3週間を完走。27年ぶりに球団の高卒新人野手1軍スタートとなる黄金新人は31日に日南入り。先輩から技術などを盗みながらアピールしていく。

 練習の最後に小園は笑顔でボールを拾った。新人合同自主トレを含めた約3週間は充実したものになった。「しっかり準備できました。あとはアピールできるように頑張ります」。間もなく始まる春季キャンプへ心を躍らせた。

 6日に入寮。7日から野球漬けの毎日が始まった。「あらためて野球が仕事になったんだと感じました」。技術練習に加え、筋力トレでは細部に至るまでの細かいメニューがあった。プロとしての自覚をさらに強くした期間だった。

 自らの現在地を知ることができた時間でもある。21日には菊池涼と一緒の組でノックを受けた。グラブさばきや送球は想像以上で「全ての打球をグラブの同じ場所で捕っていた。すごいです」。一流選手のプレーを目の当たりにし、目指す場所が明確になった。

 球団で高卒野手が春季キャンプを1軍で迎えるのは1992年の徳本以来。それだけ自身へかかる期待は大きい。だが、小園は足元を見つめながら一日一日を成長の糧としていく。

 「足りないことばかりなので、成長できるように勉強して大切な時間にしていきたい。新人らしく声も出していきます」。日本一のショートを目指し、カープでの第一歩を踏み出す。

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