丸、巨人&ロッテと近々FA交渉「1日でも早く決断」 ファン感「出るつもり」

 広島から国内FA権を行使した丸佳浩外野手(29)が21日、自主トレのためマツダスタジアムを訪れ、獲得に乗り出している巨人、ロッテと近日中に初交渉することを明かした。15日のFA交渉解禁後、宣言残留を認めている広島とは19日に交渉。丸を巡る獲得劇がいよいよ本格的に動き始める。

 “丸争奪戦”がいよいよ熱を帯びてきた。午後4時過ぎ、マツダスタジアムから出てきた丸が「近々交渉することが決まりました」と報告した。交渉日程については「代理人の方に任せているので」としたが、今週末の可能性に「そうなるかもしれないですし、そこはまだ代理人の方を通じてなのではっきりとは分からない。(22日の可能性も)それは当然、はい」と返し、近日中に他球団と交渉を行うことを明かした。

 すでに巨人、ロッテが大型契約を準備して獲得意思を表明。両軍監督は直接出馬する意向を示している。丸は「どちらともです」と両チームと交渉することを明言。交渉場所は「それはまだ決まっていないです。そこはまだ」と続け、交渉の席で聞きたいことについても「どうですかね。今のところ…、それ(交渉前の発言)は避けたいと思います」と話すにとどめた。

 ただ、結論を出すまでの期間を長引かせるつもりはないようだ。丸は「当然、1日でも早く決断したいのは決断したいですけど、まだ両チームと会って直接お話を聞いていないので、それをしっかり聞いた上で1日でも早く決断できればいいかなと思います」と言葉を紡いだ。義理堅い男らしく全交渉を終え、熟考した上で早期に決断を下すつもりだ。

 今月7日にFA宣言した丸は15日の交渉解禁後、19日にまず広島と再交渉した。鈴木球団本部長と約1時間、話し合い「残留も視野に入れての行使。まずは自分のチームとしっかり話を進めてから」と誠意を示していた。条件提示は変わらなかったが、改めて宣言残留する可能性があると繰り返した。

 FAの動きが本格化する中、丸はファンへも筋を通す。23日にマツダスタジアムで行われる感謝デーに「出るつもりです。今年1年カープでやってきたわけですし。特別なことはないですけど出るつもりです」と話した。最後のカープのユニホーム姿となる可能性もあるが、鯉党へ、感謝を示すつもりだ。

 カープ残留か、地元千葉のロッテか、それとも大補強を展開する巨人か-。今オフの主役が、ついに他球団との交渉の席に着く。

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