大瀬良2冠獲る!初の最多勝&最高勝率へ 7日決意のDeNA戦登板

 広島・大瀬良大地投手(27)が5日、マツダスタジアムで投手指名練習に参加し、最多勝と最高勝率のタイトルがかかる7日・DeNA戦への決意を示した。ここまで15勝7敗、勝率・682で、巨人・菅野と激しく争う。「チームを勝ちに導くことが仕事」とタイトルを意識せず、平常心でレギュラーシーズン最終登板を締める。

 チームを支えてきた大瀬良が、タイトルに名を刻もうとしている。残された試合は1試合。本拠地で汗を流した右腕は「なんとかいい形で締めくくりたい」とし、初の最多勝と最高勝率への思いを言葉に乗せた。

 「僕の仕事はチームを勝ちに導くことですけど、その中で自分に勝ちがついてくれればうれしい。意識することはないけど、そういう立ち位置にいることは理解している。チームに勝ちを導けている意味合いで捉えるならば頑張りたい」

 開幕からチームで唯一、先発ローテを外れることなく3連覇に貢献。15勝は現在リーグトップタイ、13勝以上の投手がタイトル奪取の権利を持つ勝率・682は単独トップ。ダブルの獲得となれば16年の同僚・野村以来で、自身のタイトルは14年の新人王以来だ。

 ライバルは巨人・菅野。前日にチームが完封負けを喫して15勝目を献上したが「投球術や一つ一つの球の精度、勉強させられることがたくさんある。盗んで、感じて、成長していきたいと思いました。勝ち星で並ばれる気持ちは全然なかった」と言い切る。巨人の残り試合は9日の阪神戦のみで、中4日で登板する可能性もある。現在、勝率・688でトップタイのDeNA・東は11勝だが、13勝を挙げるために残り4試合中2試合に登板するのは日程的に厳しい状況。大瀬良が7日に白星を飾ればW受賞に前進するとあって、勝つのみだ。

 もちろん、CSファイナルSへ向けても弾みをつけたい登板だ。前回登板の9月30日・巨人戦では尻上がりに調子を上げて7回3失点。それでも変化球の精度に改善点があったといい「いろんな球をしっかり試合で使えるような状況にあるかどうかを、抑えていく上で確認ができればいい」と語る。DeNAとはCSで対戦する可能性もあるだけに、苦手意識も植え付けたいところ。

 目標に掲げていた170投球回にも、既に自己最多の174回で到達している。「超えたからこそ、まだまだ満足していないし、最後までいける限りの数字のところまで投げたい」。1イニングでも長く投げ、快投で栄冠を手にする。

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