身長200センチ、MAX160キロ新助っ投!ヘルウェグ赤い悪魔になる

 広島の新外国人、ジョニー・ヘルウェグ投手(29)=前パイレーツ傘下3Aインディアナポリス=が3日、マツダスタジアムで入団会見を行い、勝ちパターンの一員として貢献していく意欲を示した。ニックネームは自身の名前と米映画の主人公を掛けた「ヘルボーイ」だ。劇中では正義のために戦う役どころ。安定感を欠く鯉投手陣の救世主となる。

 キリリとした表情で会見場に姿を現したヘルウェグは、時折柔和な笑みを見せながら日本での活躍に思いをはせた。「とてもワクワクしてます。個人の成績をとにかく良くして、チームの勝ちに貢献したい」。身長200センチの大型右腕は、求められる役割を果たし切る意欲十分だ。

 ニックネームの一つとして、自身の名前の一部が含まれる「ヘルボーイ」を挙げた。「アメリカの映画のタイトルで、そこの主人公が体の大きな人なんだ」。主人公は205センチの悪魔の子でありながら、正義のために戦うヒーロー。敵を地獄へ突き落とし、Vへの使者となるためにも、もってこいの愛称だ。

 現在首位を走り打線が好調な中、投手陣は安定感を欠く。緒方監督は右腕に勝ちパターンでの役割を期待しており、自身も「試合の終盤を任される投手として今までやっていた。そういうポジションにうまく入っていける投球をしたいし、そういう場面で活躍したい」と力を込めた。

 最速160キロの直球に勝負球はシンカー。「速いシンカーを使ってゴロを打たせて取ること、早くアウトを取ることを心掛けている」。今季は3Aで24試合に登板し1勝1敗11セーブ、防御率1・33。その安定感を日本球界でも刻んでいく。

 「非常に野球のレベルが高いと聞いていた」とここ2、3年は日本でのプレーを熱望していたという。情報収集もバッチリだ。親交のある元広島・ブレイシアらにさまざまな助言を受けたといい「まずは自分の強みを出してやっていけといろんな方に言われた」と話した。

 4日に2軍合流し、練習を開始する予定。畝投手コーチは「まずはストライクゾーンやボールの違い、サインプレーを」と課した。実戦登板は球宴明けとなる予定。外国人枠の競争も激しい中、期待に応える働きを示していく。

 ◆ジョニー・ヘルウェグ(Johnny・Hellweg)1988年10月29日生まれ、29歳。米国ミシガン州出身。200センチ、106キロ。右投げ右打ち。投手。背番号62。今季推定年俸3300万円(30万ドル)プラス出来高払い。2013年にブルワーズでメジャー8試合(先発7試合)に登板し、1勝4敗、防御率6・75。

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