九里 九回2死から2被弾も…初完投勝利「まだまだレベルアップしないと」

2018/06/18

 完投勝利を飾り、ファンの声援に応える九里(撮影・飯室逸平)

 「交流戦、ソフトバンク4-13広島」(17日、ヤフオクドーム)  プロ初の完投勝利にも、広島・九里亜蓮投手に笑顔はなかった。九回2死から2本のアーチを描かれ3点を失った。「投げ急いでしまった。3つ目のアウトを取る難しさを、あらためて感じた」。悔しさが残ったマウンド。反省の言葉が口を突いた。

 納得できる形で締めくくることはできなかった。それでも八回までを1失点に抑えた投球は、チームに安心感を与えた。好投につながったのは、初回2死二塁のピンチをしのげたから。柳田を膝元への直球で見逃し三振に斬った場面がターニングポイントだ。

 少しでも甘くなれば長打になりかねないが、試合前のミーティングで直球を積極的に使うことをバッテリー間で確認していた。「思い切ってインコースを攻められた」と磯村。変化球ではなく、裏をかいた強気な投球が実を結んだ。

 「一回のピンチを切り抜けて、テンポよく打たせて取る投球をしてくれた」と緒方監督。9回6安打無四球4失点にまとめ、先発としての仕事を果たした右腕をたたえた。

 「九回まで投げさせてもらい、初めて良い経験をさせてもらった。まだまだレベルアップをしないと」。九里は前を向いて言葉を紡いだ。八回までの収穫と九回に出た課題を、次回登板につなげていく。