薮田、鯉開幕3連勝の流れに乗る 原点回帰でシーズン前の不安払しょくじゃ

 広島の薮田和樹投手(25)が2日、今季初先発する3日・ヤクルト戦(神宮)を前に原点回帰を強調し、先発ローテ死守を誓った。直近3試合はいずれも打ち込まれており、不安を残したままシーズンに入るが、チームは開幕3連勝。自らも好循環に乗り、93年の開幕6連勝以来となる開幕4連勝を目指す。

 悲壮感はなかった。練習を終えた薮田は、前だけを向いていた。「今は振り返っても仕方がない。投げさせてもらえる試合で結果を残したい。それだけです」。自らを奮い立たせるかのように、力強く言葉を紡いだ。

 開幕前最後の登板となった3月27日のウエスタン・ソフトバンク戦(由宇)は6回8安打7失点。その試合を含め、直近3試合はいずれも制球難から崩れた。原因は明確。走者を背負うと投げ急ぎ、フォームを崩した。

 春季キャンプから開幕投手を目指し、それがかなわなかったとしても、カードの初戦を託されたいという思いがあった。大役を担うためには長い回を投げ抜くことが不可欠。気負いから空回りし、悪循環に陥った。

 「初心に返ってゼロをつないでいく。中継ぎには迷惑をかけるかもしれないけど」。最高勝率に輝いた昨季は中継ぎスタート。目の前の打者を抑えることだけに主眼を置いていた。苦境に立ち原点回帰。スタミナ配分などをせず、初回から全力で腕を振り抜く。

 ローテはく奪危機にある。「今は(1試合結果が出なくても先発を)任せてもらえる状況にはない。ダメなら出直す覚悟」と力を込めた。大事な6連戦の初戦。結果次第では先発再編に直結するだけに、一発快投で周囲の不安を振り払う。

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