広島、30年ぶり本拠地開幕3連勝!田中V撃、打線満開3戦連続2桁安打

 「広島8-3中日」(1日、マツダスタジアム)

 広島が開幕3連勝を飾った。開幕戦のヒーロー・田中広輔内野手(28)が2-2の五回、左越え決勝二塁打を放った。これで3試合連続の逆転勝利。開幕3連勝は2005年以来13年ぶり、本拠地では1988年以来30年ぶり、マツダスタジアムでは開場10年目で初めてとなった。敵地神宮でも連勝を伸ばして突っ走る。

 桜満開。絶好のお花見日和の日曜日に、カープが歴史的な開幕ダッシュを決めた。1988年以来30年ぶりとなる本拠地での開幕3連勝だ。リーグ屈指の打線は3試合連続2桁安打の乱れ打ち。試合後、緒方監督は満足そうに言った。

 「この3連戦はしっかりつながりのある攻撃の中で得点できた。序盤、中盤、後半と。モチベーションを高くいい形で開幕できた」

 試合序盤は一発攻勢で大観衆を酔わせた。二回、今季初スタメンの下水流が先制ソロ。1点を追う四回には、丸が2試合連続の同点ソロを左翼席へ突き刺した。ハイライトは五回だ。下水流、磯村の安打から2死一、三塁の好機を作ると、田中が左越えに勝ち越しの2点二塁打。リードオフマンが開幕戦に続いて大仕事をやってのけた。

 2日ぶりのお立ち台に上がった田中は「立ちすぎですね」と照れ笑い。「いい形でつないでくれたので何とか1本打ちたいと思っていた。こういう試合をどんどん増やしていきたい」と胸を張った。

 前回の開幕3連勝は2005年、東京ドームでの巨人戦だった。試合前、指揮官は「覚えているわけないだろう」と言ったが、同年は緒方監督が椎間板ヘルニア手術から復活を遂げたシーズン。開幕戦では守護神・ミセリから決勝2ランを放っていた。劇的なアーチを思い出してか、少しだけ口元を緩めたが、すぐさま引き締めた。

将の心乱れず

 「去年は“9点差を逆転されたチームは優勝していない”と書かれたからね。数字にはとらわれないよ」。縁起のいい数字も過去のデータにも心は乱れない。ゲームセット直後も、鋭い視線は次のカードだけを見据えていた。

 「これからも厳しい戦いが続いていく中で火曜日からの先発がどういうピッチングをしてくれるか。この3試合はいい形で終われたけど、30試合が終わるまではね。ここからまた全員で戦っていく」

 この3連戦は先発にすべて白星が付き、リリーフも好スタート。野手陣も新井を故障で欠き、鈴木が欠場した中でも選手層の厚さを見せつけた。手応えを手にいざ神宮へ。「ドドドォー!!!」の勢いで連勝を伸ばす。

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