坂倉は「すぐに1軍でも使える」 視察の他球団007が警戒

 「広島紅白戦、紅組5-4白組」(11日、天福球場)

 広島・坂倉将吾捕手(19)が11日、今キャンプ初の紅白戦で結果を残し、開幕1軍へ向けて好スタートを切った。白組の「6番・捕手」でスタメン出場し、2打数2安打2打点。バットで抜群の存在感を示した2年目の若鯉に、ライバル球団のスコアラー陣も要警戒マークを付けた。

 堂々としたプレーに、2年目らしからぬ貫禄すらのぞかせた。坂倉が今季初実戦で2安打2打点1四球。3打席全てで出塁し「自分のタイミングでできている。しっかり球に入っていきながら内容のいい打席にできた」とうなずいた。

 いきなり結果で示した。第1打席の二回1死。アドゥワが投じた初球、高めの直球を鋭く捉えた。今キャンプ最多の1万2500人の歓声とともに白球は二遊間を抜け中前へ。五回の第3打席も初球はファウルとなったが、カウント1-1から高橋樹の直球をはじき返し、中前適時打を記録した。

 「今は初球を打ちにいこうという気持ちで。探りから入ろうとしても、バットが遅れて手が出ないこともある」

 7日のシート打撃でも初球を捉え、安打をマークしていた坂倉。積極性も見せつつアピールへとつなげている。その一方でこの日の第2打席ではきっちり押し出し四球も選んでおり、「(フルカウントから)1球粘れたし、球もしっかり見えた。あれはあれでいいと思う」と振り返った。

 周囲からの期待を背に、着実に成長への道をたどる。今キャンプは長打力の向上や、タイミングの取り方の改良なども行っており、「地道にやることが確実性を生む」と語る2年目。高ヘッドコーチも「ずっと好調を維持していて、力強くなってきている」と評価する。

 鯉の新星に、他球団007も警戒心を強める。巨人・山本スコアラーが「ミート率が高い」と語れば、阪神・飯田スコアラーは「十分に使えるんじゃないか。芯がぶれずに自分の打撃をできている。すぐに1軍でも使えるのでは」と目を丸くする。ヤクルト・衣川スコアラーも「8番・捕手が打てれば打線に切れ目がなくなる。対戦チームとしては嫌なもの」と舌を巻いた。

 実戦とともにアピールの場もさらに増加する今後。「体も変わっていって、自分の中で誤差も出てくると思う。一個ずつクリアできるようにやっていきたい」。好結果を生んでも、表情を緩めることはない19歳。常に上を目指し続け、開幕1軍の切符をつかみ取る。

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