バティスタ『カープの4番』名乗り 「打率・280、30発、100打点」

 広島のサビエル・バティスタ内野手(26)が28日、緒方監督から期待される今季の4番争いに名乗りを上げた。同僚のアレハンドロ・メヒア内野手(24)と共にドミニカ共和国から来日。このオフは母国でウインターリーグに参戦し、レベルアップを図った。同リーグに出場していた阪神の新外国人ウィリン・ロサリオ内野手(28)にも負けない活躍を誓った。

 いつも陽気なバティスタがキリリと表情を引き締めた。雪が舞う広島空港に降り立ち、緒方監督から4番候補に名前を挙げられている事実を知った。「そう言っていただいて、うれしいです。任されたら、しっかり応えられるように準備したい」。キャンプインを前に堂々と4番争い参戦を表明した。

 昨季は61試合に出場し、打率・256、11本塁打、26打点。6月に支配下登録を勝ち取り、プロ初打席から2打席連続本塁打の衝撃デビューを飾った。リーグ連覇を決めた9月18日・阪神戦(甲子園)では、決勝打を記録。パワーと勝負強さを兼ね備え、DeNAとのCSファイナルS第3戦では4番にも抜てきされた。

 しかし、大一番では4打数無安打と沈黙。走者を置いた場面で凡退を繰り返し「他の打順とは少し違った」と振り返る。「4番はその前の3人が塁にいるので、かえすことが仕事。そういう責任を感じた」。鈴木、松山、新井、エルドレッド…。悔しい経験を糧に、強打者がひしめくチーム内競争に割って入る意気込みだ。

 オフは母国のウインターリーグに参加し、攻守に磨きをかけてきた。同リーグでは「エスコヒード」に所属し、スターリング・マルテ外野手(パイレーツ)とプレー。17年WBCに出場し、ゴールドグラブ賞を2度獲得した母国の英雄から「今やっていることを続けて、しっかり頑張れ!」と激励されたことが、新たな発奮材料となっている。

 「いろんなメジャーリーガーと一緒にプレーして、いろいろ学ぶことができた。すごく勝ちにこだわっていたし、野球を楽しんでいた。参考になった」

 ハングリー精神旺盛な男は阪神の新助っ人ロサリオにも対抗心を燃やす。年俸3億4000万円はバティスタの約17倍。「韓国でいい成績を残したのは知っているが、日本に来て成功できるか分からない。頑張って、ロサリオ以上の成績を残したい」と闘志メラメラ。「打率・280、30本塁打以上、100打点」を目標に掲げ、今季も“バティスタ旋風”を巻き起こす。

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