田中広輔、2年連続フルイニング目前 広島遊撃手で初!日本一とW獲り

 広島・田中広輔内野手(28)が25日、遊撃手として球団史上初の2年連続フルイニング出場へ意欲を示した。レギュラーシーズンは残り3試合と偉業達成は目前に迫る。最後まで不動の「1番・遊撃」としてチームを引っ張り、CSファイナルS突破、33年ぶりの日本一へと導く。

 チームとしての目標を一つ成し遂げたが、緊張感が漂う戦いはまだ終わらない。開幕から全140試合に「1番・遊撃」としてフルイニング出場を続ける田中。残り3試合、シーズン前に掲げた2年連続フルイニング出場の目標達成は目前に迫っている。

 「一日一日の積み重ねでここまできた。(試合に出続ける)難しさはあるけれど、レギュラーとして出ている以上、試合に出るのは当たり前ですし、どこかが痛いとか言っていられない」

 昨季初めて、遊撃手では高橋慶彦(86年)、野村謙二郎(94年)に次ぐ球団3人目のフルイニング出場を果たした。内野の要とも言えるポジションだけに体への負担は大きく、広島では過去に2年連続フルイニング出場を達成した遊撃手はいない。田中が球団初の快挙を成し遂げようとしている。

 15年4月1日・DeNA戦(横浜)から422試合連続フルイニング出場を継続中。積み重ねてきた数字は努力のたまものだ。「準備がほとんどの結果につながっていると思います。毎回、いい結果が出ることはないですが、まずはケガをしないためにも準備だけはしっかりしておきたい」。試合前は全体練習の時間よりも早くグラウンドに現れ、入念に調整を行う。

 これまでの経験も糧となっている。プロ4年目。「今年はゲームの中での気持ちの落ち着きというのがある。それが一番大きい」と試合に出続け、つかんだ手応えを口にする。

 守備だけでなく打線の中でも重責を担う。打率・287ながら、チームトップの四球86、死球15は中日・ゲレーロに並ぶリーグ最多だ。打席では塁に出ることを最優先に考え、体を張ったプレーもいとわない。結果、出塁率・395と1番打者としての役割を全うし、リーグ連覇にも貢献した。

 レギュラーシーズン終了後には勝負の短期決戦を控える。「(フルイニング出場の記録は)もちろんありますけど、CSもあるので、しっかりと準備をしないといけない」と先を見据える。日本一奪還へ、鯉の切り込み隊長がフル回転する。

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