9連勝でストップも阪神ドローでM4 丸22号ソロ含む3安打

 「広島1-3DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 広島の連勝が9で止まった。チーム唯一の得点をたたき出したのは丸佳浩外野手(28)だ。3点を追う六回、左翼席へ22号ソロを放つなど3打数3安打の活躍。勝利にはつながらなかったが、2位・阪神が巨人に引き分けたため、優勝へのマジックナンバーは1つ減り「4」となった。最短で14日・DeNA戦(マツダ)で37年ぶりの連覇が決まる。

 険しい表情を浮かべてベンチから引き揚げてきた。勝たなければ、活躍も意味がない。今季18度目の猛打賞と奮闘した丸。58打席ぶりの22号ソロも空砲に終わった。

 勝利には結びつかなかったが、雰囲気を変える一発だった。3点を追う六回。先頭で打席へ。「コースに逆らわずうまく打つことができた。たまたまです」。ウィーランドの投じた外角低め134キロチェンジアップを捉えた。打球は失速することなく左翼席へ。この日初めての歓声がスタンドに響き渡った。

 初回は田中、菊池と連続三振に倒れる中、直球をはじき返して右前打。反撃の機運が高まる1-3の八回1死走者なしでは、3番手左腕・エスコバーから左前打を放ち、好機を築いた。だが、後続が抑えられ、代名詞の逆転とはならなかった。

 丸は8月30日・巨人戦(東京ドーム)以来となる3安打。これでリーグトップの安打数は159本となった。「今日だけかもしれないので。(打撃の調子が)上向いているとか落ちているとか分かりません」と満足感は示さない。次戦に向けて気持ちを切り替えた。

 勝てば9月負けなしの10連勝となっていた中での敗戦。それでも、下を向くことはない。ここから再び白星を積み重ねていくだけだ。

 「(本拠地で)できればいいと思う。でも先は見ていない。そんな余裕はないので。目の前の試合を一つ一つですね」

 今年こそ地元で-。刻一刻と迫る歓喜の瞬間。丸と同様にファンもその時を待ち望んでいる。この日の試合中には、カープパフォーマンス席に「共に頂点へ」と書かれた横断幕が掲げられ、ナインにエールが送られた。

 2位阪神が巨人に引き分けたため優勝マジックは1つ減り「4」。緒方監督は「どこであろうと、一戦一戦しっかりとその日の戦いをするだけ」と平常心を強調する。丸も指揮官と同じ気持ちだ。37年ぶりの連覇へ。一丸となり、最後の最後まで手綱を緩めない。

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