バティスタ凄っ!代打でデビュー2連発 セ助っ人初!カープに強力新戦力

 「交流戦、広島7-1ロッテ」(4日、マツダスタジアム)

 広島のサビエル・バティスタ内野手(25)が驚異のパワーを見せつけた。4-1の六回2死一塁で代打で登場すると、左翼席上段に飛び込む2ラン。3日・ロッテ戦で初アーチを放った助っ人が、セ・リーグでは史上初のプロ初打席から2打席連続代打本塁打の偉業を成し遂げた。勢いに乗る男のバットが止まらない。

 快音を残し、白球が高々と舞い上がる。一塁ベンチで総立ちになるナイン、スタンドから湧き上がる大歓声が打球の行方を物語っていた。バティスタのプロ初打席から2打席連続となる代打での2ラン。最高の形で起用に応えた。

 「3ボールからボール球のチェンジアップに手を出してしまったので、もう1球来ると思っていた。高めに浮いてきた球をしっかり打つことができた」

 対応能力の高さを見せつけた。3点リードの六回2死一塁の場面で代打で登場。左腕・土肥との初対戦を前に東出打撃コーチから特徴を聞き、打席に向かった。3ボールから低めのチェンジアップを空振りし、カウント3-1。5球目の甘く入った同じ球種の球を迷わず振り抜き、左翼席上段へ運んだ。

 「ホームランは狙っていなかった。いいスイングをすることだけを意識しました」

 3日に支配下登録された助っ人。その日のプロ初打席で代打逆転2ランを放った。代打での初打席から2打席連続本塁打は1984年・村上信一(阪急)以来、33年ぶりの快挙。セ・リーグ、外国人選手では初だ。「外国人では初めてのことなのでめっちゃうれしい」と声を弾ませた。

 昨日の試合後、ドミニカ共和国で暮らす両親に初本塁打の映像をスマートフォンで撮り、送信した。「父と母からは『うれしい。もっと頑張りなさい』と言われたよ」と笑みを浮かべる。ドミニカカープアカデミーの練習生として15年秋に初来日。2軍で結果を残し続け、ようやくつかみ取ったチャンスだ。「(契約金で)両親に何か贈りたいと思っている。車かもしれない。ドミニカでは高価な物。まだ実家にないので」と親孝行を考えている。

 緒方監督は「こういうワンチャンスを生かしてくれれば、出場機会も増えてくる」と期待を寄せた。6日からは指名打者制があるパ・リーグ主催試合が続く。「チャンスだと思ってる。いいパフォーマンスを見せたい」とバティスタ。史上初となる初打席から3打席連続アーチを放ち、歴史に名を刻む。

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