2年目の西川3安打2盗塁!田中&菊池不在でチャンス 三塁守備も経験

 「練習試合、広島15-1KIA」(23日、コザしんぎん)

 広島の西川龍馬内野手(22)が、韓国・KIAとの練習試合に「9番・遊撃」で先発出場。5打数3安打1打点2盗塁と大暴れし、レギュラー取りを猛アピールした。侍ジャパンの強化合宿のため、菊池、田中の二遊間が不在となる中、与えられたチャンスを生かし、存在を輝かせた。

 与えられたチャンスをモノにした。西川がグラウンドを駆け回った。「練習してきたことをしっかりと出すことができた」。今季2度目の対外試合で3安打1打点2盗塁の活躍だ。

 勢いに乗ったのは1死三塁で迎えた四回の第2打席。左前適時打を放ち、続けざまに二盗。続く六回にも中前打で出塁し、またも初球に二盗を決めてチャンスを拡大した。

 「積極的に行きました。初球は行きづらさはあったんですけど、手数を出していきたいと思っていた」。対戦経験のないKIA投手陣。投球練習中に球種やスピードを確認し、タイミングをうかがっていた。

 ルーキーイヤーの昨季は62試合に出場し、打率・294と打撃面では好成績を残した。だが、一度試みて失敗に終わった盗塁はゼロ。「何とか走れるようにしたい」と今季は初盗塁を狙う。

 打撃面の状態は上向きだ。二飛に打ち取られた1打席目で感じた体の開きを修正。八回の中前打も含めて3安打を放つなど、高い潜在能力と修正能力を見せた。

 侍ジャパン強化合宿のため、菊池と田中の二遊間が不在となった中で輝きを放った西川に緒方監督は「これぐらいはやってくれると思っていた」と満足げ。河田外野守備走塁コーチは「今日は非常に反応がよかった」と2個の盗塁を高く評価した。

 三塁の守備では、ボテボテの打球(内野安打)を一塁に悪送球し、二進させてしまう場面もあったが、強い風に流された三塁後方の難しいファウルフライを捕球し、ミスをミスのままでは終わらせなかった。

 今は最高のアピールチャンス。安部、上本、庄司らと、菊池と田中が抜けた“定位置”を争っているが、西川の気持ちは変わらない。「そればかり意識すると変なことを考えてしまう。自分のできることをやっていきたい」と平常心を強調した。2年目を迎えた若鯉が成長を見せつけた。

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