広島止まらん6連勝でマジック点灯王手 23日から2位巨人と直接対決

 「広島3-0ヤクルト」(21日、マツダスタジアム)

 広島が今季7度目の同一カード3連勝。6連勝で貯金を最多の25とし、2位・巨人とのゲーム差を8に広げた。1点リードの七回2死二塁から、田中広輔内野手(27)が右越えに13号2ラン。12球団最速の70勝到達に王手をかけた。最短で23日の巨人戦(東京ドーム)で、1991年以来の優勝マジックが点灯する。

 全力で一塁ベースを回ると、右拳を握って珍しく激しくほえた。欲しかった追加点、救援陣に贈る援護点。殊勲の田中は「投手陣が頑張っていたので、なんとか点を取りたかった」と笑った。今季2度目の6連勝を導く13号2ラン。鮮やかな一発で息の根を止めた。

 「ある意味吹っ切れて打席に入れている。どうしても打率を見てしまうが、気にせず安打数を追い求めようと。そう考えることでいい内容になってきた」

 ハイライトは七回だ。リードは1点。2死二塁で打席に立った。1-1からの3球目。高めに浮いた119キロシンカーをフルスイングした。放物線を描いた打球は、ゆっくり右翼スタンドに到達。打たれた山中はマウンドで天を仰いだ。対戦成績は9打数4安打、3本塁打の5打点。カモを打ち崩した。

 真夏の厳しい戦いが続く中、刺激になったのは4年に1度の祭典だ。女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵は、東海大体育学部の1年先輩。同じ授業も受けていた。他競技とはいえ刺激を受ける存在。1位になった瞬間には、思わず拳を握ったという。

 「純粋にうれしかったですね。すごい、すごいと言われながら、なかなか結果を残せなかったのも知っていたので。ずっと気にして見ていましたから」

 田中自身、幼少期は体操選手に憧れた。床競技が特に好きで、中学の授業でバック転、バック宙の練習に没頭した。「できるようになった時は本当にうれしかった。体操選手になりたかったので」。日本の強さに触れたオリンピック期間。「すごく刺激になりましたね」と、同じアスリートとして心を磨いた。

 今季7度目の同一カード3連勝。ヤクルト戦の勝ち越しを決めた。貯金は89年以来、27年ぶりとなる今季最多の25。2位・巨人と8差で23日から直接対決3連戦に挑む。「相手は表ローテでウチをつぶしにくる。ミスして負けることのないように、できることをやっていきたい」と田中。勝てば優勝マジック20が点灯する。25年ぶりの頂点へ。“金メダル”は手に届く位置にある。

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